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OLD LACY BED 『Little Girl』 Interview

昨年夏、新宿タワーレコードの試聴機に何気なく入っていた OLD LACY BED のファースト・ミニアルバム『Little Girl』、代表曲でもあるタイトルトラックの同名曲を聴いたときに感じた「ノスタルジア」と「洋楽へのリスペクト」。

 

軽快な8分のベースラインの先には、初々しさとたどたどしさを併せ持つシンプルな英語詞による歌とメロディー。彼女らが洋楽オリエンテッドで、最初から世界を意識しているバンドであることを伝えるには十分だった。J-POP定番のAメロBメロサビ間奏Cメロといった楽曲構成ではなく、洋楽に見られるシンプルな構成にドリーミーな歌詞を乗せて歌う様からは、10代特有の外界への憧れを感じ取ることができる。そこにはロックの持つ反骨精神などは微塵も感じられない。ただただ日常感じていることを歌う風景のみがあり、それは放課後の教室で友達と絵日記を書いているかのようなアットホームな手書きの歌詞カードからも感じることができる。

 

OLD LACY BED、見た目は可愛らしい4人組のガールズロックバンドではあるが、それだけに惑わされてはいけない。彼女らの音からは「目指したいビジョン、やりたいこと」がはっきりと読み取れる。バンド結成後すぐに海外バンドとの共演を多数行っているほか、偶然だったというが、デビュー・シングルをイギリスのレーベルからアナログ・リリースするなど、いわゆる日本のインディー・シーンで活動しているバンドとは一線を隔しかつ意欲的な活動を展開しているのだ。


この4月にはアメリカ・シアトルのガールズバンド「LA LUZ」のスプリット7インチを日本とアメリカでリリースしたOLD LACY BED。東京のインディーシーンでは「明確なビジョンを持って活動している」 Awesome City Club や Shiggy Jr. らがメジャー・デビューし話題になっているが、ジャンルは異なるものの名古屋発の若きガールズバンドにも、その芽は十分あるのではないかと感じている。

 

 

インタヴュー・テキスト 黒須 誠

企画・構成 編集部

協力 2670records

OLD LACY BED 作品

Old Lacy Bed/Little Girl
Old Lacy Bed/Little Girl

OLD LACY BED

Little Girl

2014年8月6日リリース

Amazon商品ページ

OLD LACY BED & LA LUZ
OLD LACY BED & LA LUZ

OLD LACY BED & LA LUZ

Little Girl / Take A Short Breath

2015年4月16日リリース

2670records紹介ページ


LIVE INFO

sone records presents NEW POP #24「La Sera JAPAN TOUR IN HAMAMATSU」

日時:2015年6月21日(日)開場 18:00 / 開演 18:30

会場:KIRCHHERR(キルヒヘア) 静岡県浜松市中区田町229-13 カギヤビル地下

出演:La Sera/Yüksen Buyers House/OLD LACY BED and more

   DJ hirano (POPTONES) sumire(Twee Grrrls Club)

料金:前売り 2,500円 / 当日 3,000円(+ドリンク代)

予約:チケット一般発売:5/10(日) 10:00〜

詳細:DUM-DUM LLP 03-6304-9255 まで

海外のバンドに憧れて、あんなふうになりたい! と思って始めたバンド(MEEKO)

──昨年発売されたファーストミニアルバム『Little Girl』はバンドとしての初の流通作品だと伺いました。まずはアルバム制作にあたっての考え方、コンセプトなどがありましたら教えてください。

 

HITOMI 「ライヴを見てくださった方々からCD音源も欲しい! といった要望があったことや、今の2670recordsの支えがあって、1stアルバムリリースに至りました」 

 

──アルバムタイトルは誰が決めたのですか?

 

NATTSU 「みんなで相談して決めました」

 

──タイトルの『Little Girl』の意味は?

 

YUMI 「OLD LACY BED(以下OLB)の代表曲でもある『Little Girl』からつけました。一番最初の全国版ミニアルバムなので原点に帰るという意味でも、この曲名、アルバム名を大切にしたいとメンバー一致で決まりました」

 

──アートワークから外国の匂いがプンプンしました。どんなイメージで?

 

NATTSU 「walnutさんという、憧れのイラストレーターさんにお願いをして作っていただきました。ほとんどおまかせしましたが、old laceカラーを基調としたレトロなイメージで、私たちもとっても気に入ってます」

 

──女の子らしい柔らかく初々しいイラスト、手書きの歌詞カードに親しみが持てました。

 

HITOMI 「歌詞カードもwalnutさんに依頼しました。私たちが出したかった、D.I.Y.な感じを出しつつ、可愛いくって、私たちらしさが出た仕上がりになったのですごく満足しています。歌詞カードの裏面は、メンバーのイラストになっていて、ポスターとして飾ってもらえるので、お部屋のお洒落なインテリアとしても使ってもらいたいです」

 

──歌詞・・・大半が英語ですよね。英語がお好きなのですね。

 

MEEKO 「メロディーにのった英語は心地よくて好きです」

 

──英語で歌っている理由があったら教えてください。また英語で歌っていることについてご友人やご家族など周りから意見などはされませんでしたか?

 

MEEKO 「海外のバンドに憧れて、あんなふうになりたい! と始めたバンドなので英語の歌詞をつくってるのは私にとって自然なことでした。憧れに近づきたかったんです。まわりからは特に何も言われませんでした」

 

──英語で歌うのは発音含めて大変だと思うのですが、何か特別な練習を行われたりしていますか?

 

MEEKO 「発音確認しつつ練習してはいますが、日本語英語だとよく言われるので、上手くなりたいです。直接教えてくれる外国人と友達になりたいなって思います」

 

──本作は英語詞の歌がほとんどですよね。ただ「Take A Short Breath」だけは日本語を選ばれています。理由などありますか?

 

MEEKO 「もともと[Coastlands]も日本詞でしたが、日本詞だと私が思い描いてる曲の雰囲気がでなくて英語詞にしました。[Take a short breath]は、日本詞がしっくりきたのでそのままにしました」

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