ちまたで噂のエヴァの映画を見てきた。
・・・もやっとした
見た人ならわかると思うけど、新しいストーリー展開に謎がどんどん増えていく。映画を見て謎だけ残されて、もやっとするなんて・・・・早くも続きが待ち遠しいです。こうやって飢餓感を与えるのってずるいけど、戦略としてはありですね。大体ネブガドネザルの鍵ってなんだ?ビーストモードなんて聞いたことないし・・・わけわかりません。でも映像はすごく迫力あってかっこいいんです。
劇場は長蛇の列、グッズコーナーは200人以上並んでたし。エヴァの人気は本当に衰えることをしらないね。不況なんてどこ吹く風です。こういうコアなロイヤルユーザー、ファンがいれば商品の売り上げや収益も安定するんだろうなあと考えると、エヴァのエコサイクルは凄いですよね。
エヴァはもともとはお客様の大半はアニメ好きの男性だったのですが、前回の劇場版-序-では女性比率が4割にも達していたらしい。つまり顧客の裾野を大きく拡大することができているってこと。今回の映画のプロモーションでも、UCC缶コーヒー、LAWSON、Panasonic、ロッテリア、NTT DoCoMo、はじめ109のファッションブランド、パチンコ業界とのコラボなどコアなアニメファンではない一般ユーザーへの宣伝、プロモーションの仕掛けをたくさんしているようです。そうやって地道に仕掛けをしてファンを拡大してきたんだそう。戦略もってきちんと取り組んだプロモーションの好事例ですよね。仕事柄とても勉強になります。
他にも最先端のWEBプロモーションに取り組んでいます。モバイルサイトと連携してTV中に放映されたキーワードを入れるとゲームやデジタルコンテンツがもらえたり、今やっているTV版の再放送では地デジの機能を活用しており、再放送を見ると、見た回数をシンクロ率というかたちで定義し、見れば見るほど率があがり特典がもらえたり。ポイントカードの発想に近いけどそれをTVでやってしまうんですから。見れば見るほどってのは要はリピーターを確保し、エヴァの世界にどっぷりつかってもらうための施策。もちろん主となるコンテンツがよいから成り立つのでしょうが。PCでもYahoo!とコラボしてエヴァのオリジナルガジェットを配信していて、そのガジェットで検索をすると検索回数に応じて特典がもらえたりなど、ツールを配信しさらにそれを使ってもらうための工夫をキメ細かくやっているのには脱帽。
また映画のストーリーについて今回は一切情報を出さなかったのも戦略なんだそうです。新しいキャラクターのマキが登場するといったレベルだけで、ストーリーがどのように変化していくかとか一切出さない、あえて出さないことでファンの想像を膨らませて劇場に行きたがるようにしているとか・・・・・上手ですよね。これもまったく出さないのではなく新キャラなどの期待感は出しているのでバランスがいいんです。嗜好性の強い商品だから一般の商品とは違うけど見習うところ多々あるな。
同じ漫画をベースにした3部作では20世紀少年もあるけど、あちらは本当に漫画をそのまんま映画にしてるから、ストーリーなどで新たなワクワク感、期待感て実はなくて見たけど、予想通りの展開であまり印象には残らない。まあ実写化という点では色々おもしろいんですが・・・・
しかし普通映画見たらスカッとしたり、泣いたりしたいんだけど。
お金払って映画もやっと謎だけ残されてしまうってのもなんだかなあ。
・・・・ポプシ(Swiging Popsicle)のライブで早く癒されたい(笑)
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