アルバム発売に伴う「春愁秋思ツアー」の最終日。
前回の横浜公演につづき、東京公演を見に行ってきました。
会場は六本木SuperDeluxe。
とても広い会場に椅子があたり一面に敷き詰められていました。
さすが空気公団、シーティングスタイルを貫きますね。
チケットはソールドアウトだけど、当日券が少し出たみたい。
この日は番号がとてもよかったので、かなり前で見ることができて、嬉しかったです。
メンバーの目の前で生演奏を楽しむことができました。
7名編成。さらに開演時や、途中途中はソプラノサックス、チューバ、トロンボーンのブラスセクションも加わり豪華な布陣でした。横浜では3名だったからね。また違った一面が楽しめた。というか豪華すぎる!
「まとめを読まないままにして」からはじまり、「日々」へと続く。「日々」は原曲とは違って少しロック調なアレンジになっていたかな。覚えてる限りでは本編で16曲、アンコールで4曲と空気公団にしてはかなりたくさん演奏してくれたと思う。途中「だんだん」や「レモンを買おう」なども。わりと似ている雰囲気の曲も多いので、まだ曲名と歌が全部一致しないんです。すみませんセトリも歯抜けです。
7名編成を生かした豪華なライブだったわけですが、不思議と3名のときと印象はあまり変わらないんですよね。一番大きいのはドラムが入っていることなんですが、彼らがもつ独特の雰囲気などは維持したまま、演奏に深みがましているといった感じ。もちろん実際の音が奥田さんのギターはじめ、気持ちいいフレーズがあちこちにつまっているんだけど、音の役割分担が素晴らしく、一向にぶつかったりしていない。当たり前といえばそうなのかもしれませんが、人数が倍以上になってここまで印象が変わらないのも珍しい。もちろんアレンジは違うわけだけどね。
1点残念だったのは「文字のないページ」が聴けなかったこと。
横浜で聴いたとき、涙がとまらなかったあの曲をいつかまたライブで見たいと思うのです。
音に素朴な優しさを感じた。
そしてまた何かを考えさせられる。
震災の影響もあるのだろうが、このままでいいのかな?って思う。
自分との対話をしたくなる。
何がこんなに心を動かすのだろう。
気持ちがこもっているから?いや、それは他のバンドも同じだと思う。
背中がゾクゾクするような、畏怖感があるわけでもない。
ふと思ったこと。
空気公団はライブでもMCはあまりしない、笑いがうずまくようなものはない。笑いをとろうといったネタもない。
演奏中はどうか?
黙々と歌って、演奏しているだけ。オーバーリアクションなどない。そもそも座っているのだから。
すると観客としては、必然とつむぎだされる音楽に否が応にも意識が傾いていく。あのギターソロかっこいい!といったような思いは一切なくて、ひたすら音楽に向き合うという感覚が研ぎ澄まされていく。
自らが試されているような気もする。気軽に聞いているけど、真剣に聴いている自分がいる。
そんな独特の感覚が好きなのかもしれない。彼らの魔法なのかもしれない。
自分の中でなにかと整理ができないと嫌な僕は、彼らの魔法を解読できるまではきっと聴き続けるだろうな。
setlist
01.まとめを読めないままにして
02.日々
03.確認中(動物園の・・・?)
04.僕ら待ち人
05.確認中
06.だんだん
07.青い花
08.旅をしませんか
09.確認中
10.確認中
11.レモンを買おう
12.ビニール傘
13.絵の具
14.確認中(出発・・・?)
15.春が来ました
16.なんとなく今日の為に
encore
17.春愁秋思
18.怪獣のバラード(合唱曲のカバー。作詞:岡田冨美子、作曲:東海林修)
19.LOVE SONG(チャゲ&アスカのカバー)
20.まとめを読めないままにして
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