※写真は1998年にはじめて見にいったライブのチケット。懐かしいですね。
7月21日。この日はポプシがメジャーデビューしてから14周年です。
早いよね~。確かJoy of Livingででメジャーデビューをしたんだっけ?
同年3月にインディーズデビューして、僅か4ヶ月でメジャーデビュー・・・・。自分がポプシを知ったのも大体同じ頃だった。もちろん知った頃は、今ほど好きだったわけでもなく(^^;。
・・・・・・・それがいつのまにか、こんなことになっているから人生わからないもんですよね(^^;
この前恵比寿でのライブ帰りに友達と飲んでいたら、なんでポプシがそんなに好きなの?と聞かれました。
答えになっているか、わからないけどせっかくの機会なのでふりかえりながら質問に対する回答をしたいと思います。サイトという立場を忘れて純粋なファンという視点でつらつら書きます。
Perfume、SMAP、AKB48のようなアイドル性があるバンドでもないし。
X JAPANなどビジュアル系に代表されるようなカリスマ性があるバンドでもないだろうし。
Mr.ChildrenやSPITZみたいにミリオンセラータイトルがあるわけでもないし。
・・・・とまあ色々考えていたんですけど、結局よくはわからないんですよね(^^;
好きなバンドはたくさんあるし、幅広く音楽は聞くんですが、でもその中で突出した理由ってなんだろう?言いかえると、そこまで「自分ゴト化」されたのは何故なんだろう?
少し視点を変えて、「長く好きでいられるモノ・続けられているコト」と「一時的に好きになるもの・やったコト」の違いってなんだろう?
価値観が合っている、というのを前提に「ベースとなる部分が体に染みついているかどうか」というのが大事な気がします。興味関心を持つ下地ができているから多少のことでは崩れないし、続けていけるんじゃないかな。
僕の場合何故だかわからないんだけど、ミリオンセラーのようなヒット曲から入ったバンドって不幸にも大概飽きちゃうんです。冷静に考えればそんなことはないはずで、ヒット曲はそのアーティストを知るきっかけにしか過ぎないはずなのにね・・・不思議です。その曲はいいけど、他の曲はイマイチというふうに、曲ごとによって判断をしてしまいがちになり、歌がいいと思えたとき、その一瞬は盛り上がるけど、終わってしまうと興味が薄らいでしまう。つまりアーティストへの興味よりも曲単体への興味が高すぎて、バンドへの興味関心にまで至らない。これは結構大きなポイントだなあと思ってて、そこの壁を越えたバンドとそうでないバンドでは好きになる度合いが明らかに違ってくるんですよね。
以前も書きましたがL-Rの場合はファンの友達の影響がものすごく大きいです。リスナーの友達から色々なことを教えてもらううちに、共感ポイントが増えていって、知らぬ間に好きになっていました。先で書いた壁をあっさりこえたわけです。もちろん歌がGOODであることは前提ですが、ちょっとこの曲あまり好きじゃないけどって瞬間があっても、それ以外の歌はもとより友達と一緒に時間を共有できることへの価値や、ライブでの一体感による価値などが下地というかたちで体に染付いているので、全く気にならない。
フジファブリックの場合は、仕事で知ったという特殊要因もあるけど、ずっと応援し続けてこれたのはメンバーの成長が感じられたというのが一番大きいと思っています。知った当時は地方にいました。だから彼らのライブは年に1,2回しか見れなかったんですが、見るたびに成長しているのがわかったんですよね。はじめて見たときはわりと固まっていたメンバーのステージングも、回を重ねるごとに、演奏ひとつとってもぐんぐんいいバンドになっているなと実感できたんです。あとはこのときも知り合いの方がフジのファンで色々教えてくれたんですね。・・・・数ヶ月前に故志村さんが書かれた日記の本を買って読みました。そこには日々の苦悩や様々な出来事が素直に書かれていました。それを読んでますます好きになりました。もちろん音楽性は言うまでもなく。
さて、ポプシについてです。
一番大きく違うのはデビュー時に出会ったことかと思います。出会ったといってもお店でCDを買ったってだけです。自分にとってそれは、デビューしたてのバンドの音楽を聴いたのは、はじめてのことでした。インディーズって言葉を知ったのもこのころです。いつもTVなどで取り上げられてから、後追いで知ることが多かった自分には、それは新鮮で珍しい出来事でした。田舎から出てきて一人暮らしをはじめたタイミングであったことも関係あるのかもしれません。でも先に書いたようにいきなりガツンとはまったわけではないんです。miniアルバム、シングル、1st,2ndとCDを聴いて少しずつ少しずつ好きになっていったバンドです。98年にヒックスヴィルとの対バンイベントで初ライブを見ました。当時一緒にやっていたバンドの友達が連れていってくれたんです。大阪バナナホール。ポプシは歌がすごくうまくてかっこよかったことを記憶してます。また初ライブでえらく感動したことも。自分にとって生まれて2,3回目くらいのライブで、この頃はライブハウスに行くということがまだ自分にとって冒険でした。だから今でもこのときのポプシのライブはわりとよく覚えています。当時ポプシに関する情報はあまりもっていなかったと思います。Fennec!の頃にはメディアでも露出されていたけど、あまり彼らの情報は自分には入ってきませんでした。唯一はオフィシャルサイトでのメンバーの日記かな。今はブログになってますけど、昔は交代でメンバーが日記を書いていたんですね。それが唯一の接点でした。あとはファンサイト。当時いくつかあったんですね。随分助けられました。ポプシがTVに出たときは驚きましたね。自分の好きなバンドが大きくなっていく姿を一人のリスナーとして見届けられたことは感慨深かったです。その後transit発売のインストアライブで初めてメンバーに会ってサインをしてもらいました。感激でしたね。そういうの。このとき既にポプシを知って7年目ですよ。それまでも何度かライブには行っていたけどサインなどしてもらったことなかったんです。ドキドキでした。恥ずかしかったですね。サインをしてもらうということそのものが。一人だったら絶対無理だったと思います。でもサイン会付のインストアイベントだったから列に並んでいるだけですんだので、よかったのです。サインしてもらった2日後、tarnsit片手に僕は九州にいました。引越し荷物は既に送ったあとだったから、このサインしてもらったCDは手で持っていったんです。このときは引っ越す前にポプシのライブが見れて本当に嬉しかったのを覚えてます。しばらく見れないんだろうななんて落ち込んでましたからね。九州にいたときはなかなかライブを見ることができませんでした。それでも年1回のワンマンライブやレコ発イベントだけは楽しみでお小遣いを貯めて上京して、見に行ってました。なかでも思い出深いのは、2007年のGo on発売記念10周年ライブ。仕事の調整がなかなかつかなくて・・・2,3日前になってなんとかなったので、博多から飛行機でとんで行きました。ただ、前売券完売していたんです。お店に聞いたら当日券数枚出るっていうんで、賭けにでたんですね。当日440に16時に並んでなんとかギリギリ買えたんです。これで見れなかったら泣くしかありませんからね、今から思うと無謀だった気がしますが運がよかったと思います。10周年ライブってのを見たのもはじめてでした。新曲もたくさん聴けたし、なんといってもドラムに小西さんを迎えてのライブ。見ながら色々な思いがこみあげてきたんですよね。未だにサテツの塔のイントロのドラムは小西さんが一番だと思ってますし、また心底感動しました。それからしばらくして東京に戻ってからは、仕事が落ち着いてきたこともあって、ライブを欠かさず見に行くようになって。いつのまにか会場にいるファンとも少しずつ話をするようになったんですね。きっかけは2008年の2days。そのときに初めてポプシのファンと友達になりました。それまでは妻としかポプシの話はできなかったので・・・。大きな転機だったと思います。好きなバンドの話ができる友達、嬉しかったです。それからライブに行くのがますます楽しみになりました。互いに色んな音楽を教えあったりするのがとても新鮮でした。こう書くととても寂しいやつと思われるかもしれませんが、それまでL-R以外では、ポプシはじめ渋谷下北沢系の音楽の話ができる友達はほとんどいなかったんですよね。そして2009年にこのサイトはじめて今に至るっていう感じです。このとき自分にとっての音楽の位置づけなどを考えて自分なりにミッションを定義しました。大袈裟だけどそれくらいの気持ちじゃないと続けることができないんだろうなあと、感じていたので。この年は故角野恵津子さんのインタビューや、韓国にライブを見に行ったりと、色々な出来事がありました。ソウルのライブ会場でいつも下北沢で会うポプシファンを見たときは本当に驚きましたよ、不思議な感覚でした、でも嬉しかった。そこで新しい友達もできましたし。韓国のライブは素晴らしいものでした。お客さんもものすごく盛り上がって。TARUさんとのセッションもかっこよかった。自分の中でのライブベスト3に入るくらいです。2010年はツイッターなども本格的にはじめたり、更に活動範囲を広げながら、ライブを見たり、そして本当に本当に多くの方と出会いました。でもいいことばかりじゃなくて、当初からサイトに理解、応援をしてくれた方が亡くなるという悲しい出来事も。そんなことを繰り返しながら今に至り、新曲Do your Homeworkが発売されたんです。
14年間、こうやって一気にふりかえってみると、長いようで早いなあとつくづく思います。これでもまだまだ書いていないことたくさんあるんですね。でもそれだけのことを書けるってことは自分にとってポプシの音楽はいつも傍にいてくれた存在であったことの証だなあと思うんです。思い出がたくさんあります。きっと読んでくれる皆さんの中にでもそういう位置づけのバンドや音楽との出会いを持っている人がたくさんいるんじゃないでしょうか?
最初の質問に戻ります。何故ポプシなの?に対する答えは、たまたまバンドの成長を一緒に見ていけたことと、それを一緒に共有できる友達がいたこと、この2点じゃないかなあと思うんです。先にも書いたようにデビュー当初からいきなりハマったわけでもなくて、少しずつ少しずつ「好き」を重ねていって、気がついたらとんでもなく好きになっていたという結果が今というだけなんですよね。もし97年当時、他のバンドに出会っていたらそのバンドのことが好きになっていたと思うしね。
勢いのまま書いてしまったので、読みづらいところとかたくさんあると思うけど、ご容赦ください。
14周年おめでとうございます☆
最後まで読んでくれてありがとう。
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