企画書を作るのに大切なことって何だ?

 

 

何かやろうと考えるときは企画書を作るようにしています。

 

 

 

僕は口ベタだし、話も長いので資料でないとうまく相手に伝えられない・・・という仕事の反省からいつの頃からか書くようになりました。企画書を書くと、自然と考えていることが頭の中で整理されるというメリットもあるよね。

 

このサイトはビジネスサイトではないんだけど、サイトの企画をやる際も必ず企画書を作ってから関係者に相談するというスタンスでやってきました。規模の程度はどうであれ、自分なりのちっぽけではあるけれど、プロ意識がそこにあるからです。

 

 

ところで・・・・ライブイベントの企画書ってどうやって書いたらいいんでしょう?

誰か知っている人いますか?

 

・・・・ネットや本屋で探してみたんだけどちょうどいいのがないんですよね・・・友達のイベンターさんは企画書作ったことがないって言ってたし・・・もしかしたら馴染みのないものなのかもしれません(とはいえ少なくともフェスなど企業があれだけ関わっている場合は絶対にあるとは思いますが・・・)。なので僕の場合は一般的な企画書をベースにゼロから自分で考えて作っています。項目は大体こういう感じで。

 

 +企画の目的

 +主な内容

 +出演予定者

 +日程

 +会場

 +備考

 

とはいえ全部の初期の提案段階で書くことなんてできないんです。もちろん頭の中に構想はある。でも提案内容は保証しなければいけないと思っているので、リスクがとれる範囲でしかこの段階では書けない。理由はライブの場合はブッキングによって大きく集客が変わるから。自分の中ではこういう方々とああいう場所でやりたいという思いはあります。でもそのためにはまずはご出演いただけるかどうかが決まらないと次へのステップに進めづらい。

 

一方バンド側から見たらどこの会場でどれくらいの規模でやるのかをすごく重要視している人って多いと思う。演奏するんだったら、こういうとこでやってみたいという考えが働くもんなんですよね。この前のイベントを企画したとき、パピーさんやtmnさんに出演いただく際、音楽性からこういう箱でやりたい、という希望があってそれも踏まえてGARAGEにしたんです。

 

それに誰と出るのかっても大事で、あの人が出るなら出ようかな・・・とか、そういうところも大いにあるみたい。この人が出るなら嫌だ・・・とか、難しいものです。伝え聞く話でも、自分の経験でもそういうことってありました。会社組織とは違ってものすごく俗人的な世界だなあと感じてる。アーティスト同士の人間関係も考慮にいれて、企画を進めないといけない。会社でも同じことはあるけど組織で動いているから、そこまで個人の好き嫌いなどは影響されないからね。気分がのらないとか、組織で仕事してたらほぼありえない理由がいくらでも存在します・・・・難しいものです。幸いにも前回はみんないい人ばかりでよかったけど。

 

なので最初は企画の目的と主な内容だけをA4一枚の企画書にまとめるようにしています。シンプルだけど概要をまずは伝えることが大事かな?と思って。その際「自分らしさ」をものすごく意識しています。もう少し書くと「自分が提供できる付加価値」といったもの。とはいってもそんな大したことはないです。誰もが考えるようなことしか書けません。枝葉の部分では、例えば抽選会をやろうとか、オリジナルカクテルをやろうとか・・・昔から誰もがやっているようなことだけどね、子供っぽいと言われることもある・・・そんなことを考えたり。でもね、そんな誰もが思いつきそうなことでもやっていないイベントってごまんとあるわけで。ブッキングして順番に出演して、はい終わり・・・みたいな。それはさすがにないんじゃないかと思うんだよね。だってそこには企画側の「意志」「すっげえいいバンドだからみんなに聴いてほしい!」とか「このバンドを育てていくぞ」といった情熱が全く伝わってこないんですよ。たまに歌詞カードをフライヤーで配っているバンドがあるけど、ああいうのいいよね、知らないバンドで興味がもてたときに特に。こういうちょっとしたことでファンは嬉しいんだよね。ほかにはこの前のポプシのアンプラグドライブのときにQueの店長の二位さんが、すごくよかった。何かって言うとね、出演したバンドについて二位店長自らが紹介、語ってくれたんですよ。このバンドとは○○の頃からの付き合いで、ここがいいとかあそこがいいとかそういうお話。ブッキングライブで店長自らMCでバンドのPRをするのって、あまり聞いたことないです。でも振り返ってみるとそういうの一つをとってもファンとしてはいいなあと思えるんです。主催者の意志が伝わってきたから。

 

ロッキンオンなどの大型フェスですごいなと思うのは、出演者のブッキングが凄いのはまあいいとして、宿泊施設やフード、グッズなど周辺の要素も隅々まで企画されているっていう点でしょうか。あそこまでいくと音楽だけではなくお祭りとして楽しめる。そういう楽しい体験がリピーターを生んでいる気がしてなりません。友達で毎年必ずいくやつがいます。聴いてみると自分の好きなバンドがあまり出なくても、会場の雰囲気がとにかく楽しいから行くんだって言ってました。まさにそれってイベントとしての付加価値ですよね。

 

とはいえ普通のライブハウスで、そこまでやるのは難しいと思います、予算、動員数、設備とかの都合もあるし。ワンマンライブでアーティストが手作りのお菓子やフライヤーを作って配ったりすることがあるけど、そういうのはとてもいいなと思う。気持ちが伝わるからね。そう主催者の楽しんでもらいたいという気持ち、情熱が伝わるか、これが大事なんじゃないかなあと思うのです。

 

企画書の話に戻ると、文字だけでシンプルに要点をまとめて書くというのに徹しています。本当はイラスト描いたり写真のせたりすると雰囲気が伝えられるし、読み手を楽しませることもできると思うんだけどそういうのは苦手で・・・クリエイティブな点は課題だからもっと読み手に伝わる、楽しい書類が作れるように今後は精進したい。あとはどこまで提案するかはリスクとの兼ね合いだけど、企画って最初から100点というのはないと思ってる。企画は育っていくものだと思ってて、前回のイベントでも最初の企画書は1枚で主旨、目的とかしか書いてなかったけど、途中から当日のイベントで具体的にやる内容とかがどんどん上乗せされていって最終的に4枚になったんだよね、で自分らしさって何かなあと考えると僕の場合はこのポプシクリップ。というWEBの視点と経験上リスナー・ファンがどういうことをやったら喜ぶかという視点は多分に持っていると思うので、そのあたりをうまく連動した企画を考えるのが筋なんだろうなあと思うわけで。まあいまどきHPなんて誰でも作れるから何かと比較されると凹んだり悩んでしまうけど、まあ数少ない自分らしい要素と情熱をたくさんこめて企画を作りたいってことです、はい。

 

とこれだけ書いても成立しない企画のほうが多いという厳しい現実もあります・・・・自分としては精一杯成り立つように努力をするってことくらいしかないです。

 

 

無理せずこれからも色んなこと頑張りたい。

 

 

もうすぐiPhone 4Sの発売日です。

 

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