音楽業界全体が厳しいという話をよく聴く。
でもそれだけだと実際に何が厳しいのかってよくわからない。
CDの売上が減っている。
大体毎年10%~15%程度落ち込んでいるようなイメージか。
それでも日本はまだマシでアメリカは確か2006年から2010年の間に半分以下になったらしい。
だからアメリカでは大手CDチェーンは軒並み倒産してしまった・・・・Amazonはあるけどいわゆる店舗型ビジネスをしているところは本当にしんどいらしい。確かに半分以下になったら努力すればいいというレベルを超えているとは思う。
代わりに日本ではライブの売上は伸びている。
ライブに動員される人口は増えている。
でもCDの売上の落ち込みをカバーするほどではない。
音楽配信はどうか?
これが実はあまり伸びていない。
モバイル、携帯電話向けはまだいい。PCによる音楽配信、iTUNES含めてが一向に伸びていないらしい。
ただ日本の場合はレンタル市場があるからだ。これはわりと特殊で日本だけらしい。海外ではレンタル文化があまり根付いていないようだ。レンタルがあるからそこで借りてPCに取り込むから、音楽配信が伸びていないという構図がある。
今後の希望が見えにくい、明確な手がうてないことへの先行きへの不安が一番問題だ。
将来こうしたら大丈夫だってのがあれば、みんな頑張ってやっていける。
でも今はそれがあまり見えていない。
唯一ライブ市場が伸びているという好材料はあるものの、それ以外はあまりない。しかもライブ市場が伸びているってのも実際にはフェスや本当にメジャーなアーティストの極一部のみの話。何千人、何万人と動員するイベントの話。またニコニコ動画やUstreamが普及し始め、ライブでさえ無料で見られるという文化が根付きはじめている。これは本当に怖い。幸いにも課金システムも整備されつつあるので、今後はネット配信ライブでも有料化されてアーティストの収入を支えることができるようになるかもしれない。
音楽が無料で巷にあふれはじめる、音楽を多くの人に手軽に聴いてもらえるようになったのは喜ばしいことだ。MySpaceでの試聴も一般化してるし、Youtubeなどでもたくさんの映像が見られて気軽に楽しめるようになった。リスナーやファンにとっては嬉しい話。
でも肝心のアーティストの収益源が減っているのは嘆かわしいことだ。
音楽だけで生活できる人が増えるにはどうしたらいいんだろうか?そういう人が増えるための仕掛け、仕組みはどうやったらできるのだろうか?CD、作品が売れなかったらライブ(物販やグッズも含む)しかない。でもそのライブも無料化しはじめたら・・・・
僕なりの解としては、やっぱりアーティストが固定ファンを抱えるということが一番大事だと思う。
幸いにも濃いファン、固定ファンはお金をきちんと払ってくれるからだ。彼らはCDも買うし、ライブにも足を運んでくれる、音楽に対してお金を払うという価値観を持っている。そういった固定ファンをいかに作っていくか。昔のように大もうけはできないとは思う、でも一定の固定ファンがいたら食べていくことだけだったらできると思う。そこにサブスクリプションモデルが導入できれば・・・・
時間もきたからこの辺で。
これからも継続してこの問題を調べて、考えていきたい。
コメントをお書きください