好きを積み上げてきた結果得た多幸感。ポプシクリップ。で感じたこと。

 

 

ポプシクリップ。をはじめてから3回目の新年を迎えました。

 

 

当初は本当に続けられるか不安だったサイトですが、現在もこうやって運営ができています。本当に嬉しいです。ありがとうございます。

 

 

2年半前、勇気を出して行動して本当によかったと思っています。

 


音楽ファンの友達ができたらいいなと、そして音楽をテーマして何かできないかな?と思ってはじめたサイトです。ただ最初から漠然と意識していたのは、新しいファンサイトの形ができないか?というテーマでした。いわゆる音楽ニュースサイト、音楽配信サイト、そしてアーティストの公式サイトがある中で、自分(たち)がどういったことができるのか?、何がミュージシャンにとってより望ましいのか?自分の役割をどう位置づけたらいいのだろうか?というのを常々考えつづけてきました。

 

未だそのあるべき姿は見えていないんですが、現状のスタンスは「ミュージシャンコミット型音楽情報ファンサイト」ということになろうかと思います。僕の知る限り、ファン・リスナーが主体となって運営しているサイトで近いスタンスをもつのは、倖田來未さんのファンサイト「RUMCHIRO」さんが挙げられます。「RUMCHIRO」さんは、現時点エイベックスが唯一公認したファンサイトなのだそうです。ポプシクリップ。は公認サイトではないですし(公認サイトになれたらもっと頑張るんですけど(笑))、スタンスがそもそも違うのですが、見ていると近い部分も多いなあと感じています。

 

もうひとつ2年半前の立ち上げ当初から意識していることがあります。それは「Street Team」の思想です。これは海外ではじまった音楽ファン・リスナー主体の草の根運動らしいのですが、この主体的に好きなアーティストを応援するという考え方に僕はとても共感しています。それは昨今の音楽業界の厳しい背景とインターネット、特にTwitter,FACEBOOKなどソーシャルメディアの台頭により、個人の良質な愛のある口コミが瞬時に世界をかけめぐる時代になってきたからです。その流れは今後ますます加速すると思っていたので、このStreet Teamの思想を実践するにはうってつけのタイミングだろうと思ったんです。これらの考え方や気づきも吸収しながら、自分(たち)が貢献できることをしていこうと取り組んできました。

 

とはいえ、サイトを運営するのには膨大な手間と時間がかかるんですよね。このサイトの規模ですら年間1,000時間は超えてしまいます。年間1,000時間あったら・・・・大抵の国家資格や、様々なスキルを身につけることができるんじゃないでしょうか?そんなこともあってやるからには、自分にプラスになるものがないともったいないし、家族はじめ周囲も納得してくれないと思ったので、その点は意識してやるようにしています。

 

 

サイトをやる上で決めたマイルールがいくつかあります。

この2年半で少しずつ増えてきました。

 

 ・ミュージシャンを愛し尊敬し情熱と敬意を持って接する。

 ・楽しく好きなことをやる。嫌なことはやらない。

 ・マイペースに運営する。無理はしない。

 ・プロセス重視、結果はその後。

 ・努力は惜しまない。勉強も怠らない。

 ・どうやったら実現できるかを考える。

 ・意識を高く持ち自分の専門能力を発揮する。サイトを通じて自己成長をする。

 

 

運営にあたっては上記マイルールをできる限り守ってきたつもりです。何かを企画する際は最初に目的や意義を考えてから企画書におとしこむようにしています(当たりまえのことなんでしょうが周りに聞いてみると意外にそうでもなかったり・・・)。サイトのデザインやイラストひとつとっても、餅は餅屋にまかせる感じでその道で実績を持っている方々の協力を得ながらやるようにしています。(大半の方はインターネットやソーシャルメディアで探しました。このことについては後日改めて触れたいと思います)。勉強は欠かせませんが、自分ひとりじゃ何もできないんですよね。

 

失敗もたくさんしていますし、嫌なことも怖いこともあります。努力してもどうにもならないことがあったり、力量不足だったり、自分がどれだけちっぽけな存在なんだろうと落ちこむこともしょっちゅうです。時々何のためにやっているのかわからなくなって自分を見失いかけたことが何回もありました。一番大変だったのは「具体的に得られる報酬が何もない(笑)」ということです。普段の仕事で投資対効果を求めている人間にとって、これはある意味苦痛でした(笑)。もともと好きの延長でやっているのと、意図的にそうしているので気にはしていないのですが、ときどきものすごく落ちこんだりもしますし、周囲から見たらばかじゃないの?と思われることもあったり(苦笑)。

 

ただそのたびに好きな音楽を聴いて自分に言い聞かせるようにしていました。好きな音楽を多くの人に知ってもらってシェアすることの重要さ、面白さ、ライブ後のあのなんともいえない高揚感・・・。正直なところこれだけ多くのミュージシャン、レコード会社はじめ関係者の方々の理解や賛同などをいただけるとは思ってもいませんでした。2年前まではどこにでもいる音楽リスナーの一人だった自分にとっては今の状況がとても信じられないです。 

 

 

こうして好きを積み上げてきた結果、かけがえのないものを得られました。一言で表すならば「多幸感」・・・すなわち多くの音楽仲間・ファン友達・ミュージシャンとの出会い、それによって培われた精神的に高い効用、人間的な成長です。この多幸感はプライスレスで言葉で伝えるのは難しいのですが、本当に日々楽しくて充実しています。この音楽をテーマに活動し学んだことが、最近は本業にも良い影響を与えているのを感じます。

 

 

今後どういう活動をおこなっていったらよいのか、方向性については大いに悩むところです。誰かに頼まれたわけでもなく自発的に増殖してきたような感じが強いし、第3者からみて何かしら際だった成果が出ているかというとそうでもないと思っていて・・・(このサイトが今も続いていたり企業を巻きこんだ企画ができただけでも自分としては十分な成果なのですが)。ただ自分が大好きな音楽に対し、自分の立場で精一杯できること(過去培った様々なスキル・ノウハウを率先して提供する)や、課題だなと思ったことに取り組んできたら、この2年強で自然と立ち位置、存在意義みたいなものができあがってきたのかなと思っています。 

 

思いかえすとこの数年間で本当に多くの方にお会いしました。100人、いやもっとでしょうか、数え切れない多くの方に、ご支援やアドバイスをいただくことができました。改めて協力いただいている皆様や支えてくれる家族・友達にあらためてお礼を言いたいです。ありがとうございます。

 

先ほど去年のサイトの更新回数をざっくり数えたら190回を超えていました。そのうち掲載した記事の類は90本強。他にも目に見えない調整などを考えると数え切れません。よくこれだけ情熱が続くなあと自分でも不思議ですがSwinging Popsicleをはじめとした大好きなミュージシャンたちのおかげだと思います。

 

 

2年半前、勇気を出して行動して本当によかったです。

 


まだまだのサイトですが今年も引き続き良いポップス・ギターポップスの音楽を応援し、その良さを広められたらと思います。今年もよろしくお願いいたします。


最後までお読みいただきありがとうございました。