こんにちは、黒須です。
先日公開したベルセバのスチュアートが監督の映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』の特集記事、既にお読みいただけたでしょうか?
ポプシクリップ。でインタビューや対談以外の企画をするのは久しぶりです。とはいえポプシクリップ。以外の仕事では様々なコラボレーションも手がけているので自分としてはあまり違和感ないのですが、読者からしたら久しぶりですし、少し違和感あるかもしれませんね。
今回の企画は本当に楽しく嬉しい仕事でした。きっかけは8月上旬に新宿でこの映画を観たことです。ベルセバのスチュアートが手がけた映画だという前情報のみで新宿シネマカリテに足を運びました…心底楽しい映画でした。とにかく音楽が素敵で一瞬で心を鷲掴みにされたんです。僕自身がバンドをやっているため、感情移入しやすかったのもあると思います。 そして美しく繊細なメロディーも、キュートなファッションも、あたたかい映像美も全てが僕の好きなものでした。懐かしいとかそういうのでもなくて、憧れというかね。好きだなあと思える感覚のツボをこれでもかと推してくる映画。しかも明るいところだけではなくて、心の闇のようなものもさりげなく丁寧に描かれていたり。このようなミュージカル映画は見たことなくて、とても新鮮でした。
この映画の虜になってしまった私は、もっと多くの人にこの映画を知ってもらいたいなと思ったんです。単館系の映画ですし、どちらかというと映画好きのための作品ですから、知らない方も多いんだろうなと。 そこで映画会社に連絡をとりまして、今回の企画を相談させていただき、今に至るというわけです。
ただ、ポプシクリップ。は音楽情報サイトです。単なる映画の紹介だったらやる意味はそもそもないのですが、今回は作品のコンテキスト、文脈がフィットすると思いました。
・ポプシクリップ。はギターポップアーティスト並びにギターポップファンの読者が多いメディアである
・ミュージカル映画であり、監督がベル・アンド・セバスチャンのスチュアート。ベルセバはそもそもギターポップバンドである。(最近はEDMの要素もあるけど)
・バンドをテーマとした物語である
というように当サイトの読者に届けるには非常にマッチする作品でした。
あとはやっぱり音楽ファン向けのメディアなのでその点を意識して企画・制作をしました。オススメアルバムをご紹介いただいたのもそのためです。 スケジュールの問題もあってキャスティングについては、非常に悩みましたが、伊藤英嗣さん、山田稔明さん、藤島美音子さん、杉本清隆さんの4名の方にご協力いただくことができました。短期間にも関わらずありがたいことです。スケジュール合わなかった方、ごめんなさい。またの機会に。。。
あまりここで書くようなことでもないのかもしれないのですが、ポプシクリップ。ではこれまでこのような企画は意図的にやってきませんでした。 ただ、このサイトも今年折り返し地点に来たことや、今後の広がりを考えた時には独自性を担保した上でコンテキストが合えばいいかな、と思うようになりました。
余談ですが、今回の企画はもちろん自主企画です。ネイティブアド、いわゆる編集タイアップ記事ではありません。見た目それっぽく見えるかもしれませんけど、About に書いてあるように広告費を一切必要としない自主運営のメディアです。 今回のような座組みは色々な意味でwinwinwinなので、今後もうちょっとやってみようかなとも思います。音楽ファン向けの映画とか製品についての企画とか合いそうですしね。
ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール、僕は二回観たのですが、もう数回観るつもりです。サウンド・トラックも買いまして毎日聴いています。特に「Come Monday Night」「I'll Have To Dance With Cassie」「Perfection As A Hipster」を通勤中によく聴きます。全国での上映も続々と決まっているようなのでお近くに劇場があるかたはぜひチェックしてみてください。 日本でもっと映画がヒットしたらスチュアート来日してくれないかなあ(笑)なんて思ったり。。。
スチュアート、いつかインタビューしたいアーティストですが、電話インタビューも受け付けてくれず、インタビューするにはグラスゴーまで行かなければいけないんですよね。。。
とても楽しい仕事でした。パブリシストとしても学ぶことが多かったですしね。関係者の皆さま、ありがとうございました。
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