こんにちは、ポプシクリップ。です。
3/4のPOPS Parade Festival 2018、満員御礼!
特に事故やケガなどもなく、無事に終えることができました。
ホッとしています。
イベントは大変盛り上がりまして、会場は後ろまで人でいっぱいでした。ミニフェス形式のため、6組5時間の長丁場ではありましたが、ご来場いただいた皆様、出演者、スタッフ、会場、そして当日来れなかったけど気にかけてくれた皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
写真は終演後の打ち上げのときのもの、別用で先に帰られた方もいらっしゃったので全員ではないですが、皆さん笑顔で嬉しいです・・・よく考えてみたらイベント運営に手一杯で、自分の写真を撮るのは忘れてました(苦笑)。また少し先になりそうですが、イベントレポートなども後日書きたいと思いますので、のんびりとお待ちください。
イベントを終えて早くも2週間が経過。
今回のイベントはポプシクリップ。のイベント、POPS Parade 20回記念とマガジン10冊目記念ということで、これまでに取材などでお世話になった方々にオファーしました。
各バンドのことも備忘録でこれから書いていきたいと思うけど、一つ言えるのは「第三者だからできたこと」なんだろうなと、終演後に色々な方々と話して感じたんだよね。
世の中にはたくさんのイベントがある。
その中でこのPOPS Paradeの存在意義って何なんだろうなと。
もちろんそれはコンピレーションアルバムの帯にも書いたように「伝えたい音楽がある」からで。じゃあ「ポプシクリップ。らしさ」って何なんだろう。ポプシクリップ。は来月で9年、イベント始めて6年目になるけど、未だに一言では表せない。
例えば、最後に出演者が参加するセッション企画は毎回大変好評で、POPS Paradeのお客様の中には、毎回これが楽しみで来てくださっている方も。
このセッション企画、イベントとしての盛り上がりもあるけれど、出演者同士のつながりを作るキッカケにもなればと思ってやっているところもある。初めての共演でも、一つ共通の話題があると、そこから話が拡がるのと、ミュージシャンは一緒に音を出すことで、会話をする職業だから。この企画はイベントの個性として一つ挙げられるかな。
さて今回はどうか?
例えばわかりやすいところだと、コントラリーパレードさんと黒沢秀樹さんのフルバンドセット、KACTUSさんと秀樹さんによるトリビュートバンドなど「イベントならではのオファー企画」の反応がよかった。「このときしか見られない」という独自企画は、やはり大事みたい。
お二人とも普段は、弾き語りでのアコースティックライヴが多いのだけど、バンドマンであるお二人の音楽は、バンドセットの方がより魅力が伝わると思ったから、オファー時にバンドセットでお願いします、と依頼した。お客様からも、バンドでの魅力を再発見できたという声をたくさんいただいたし、出演後に聞いたら久しぶりにフルバンドセットで披露できてよかったと、とても楽しまれていたのが印象的だった。コントラリーパレードのたなかさんとは、今後もできたらバンドセットで披露できるようにしたいね、なんて話をしていたので、またやれたらいいなと。
またトリビュートバンド企画も、楽しんでくださった方がたくさんいてくれて嬉しい。
昨年12月にアルバムがリリースされ、事務所主催のトークイベントはあったけど、ライヴはなかった。だから大変貴重なステージになったと思う。
多分こういうのって賛否両論がある。
例えば、”事務所が企画するべきイベントなんじゃないか?”とか、”MOTORWORKSのメンバーも出演するべきだったのでは?”とかね。確かに純粋な「トリビュートイベント」だったら、事務所や残されたミュージシャンの方々が企画したほうがシンプルだと思う。今回は事務所の方針なども踏まえた上で、普通の音楽イベントにトリビュートバンドが出演するという形になった。何故なら、あくまでポプシクリップ。マガジンとコンピレーションアルバムありきのイベントだったから。私の立場でできる、黒沢健一さんの音楽を伝える場の作り方は、今回はこういうやり方だった。
雑誌だけだったら難しかったかもしれない、でもコンピレーションアルバムを作ってまで、届けたいと思った。多分その気合いと情熱に事務所はじめ、茂村さんや秀樹さんらが賛同してくださったから実現できた。実際のところ、このトリビュートバンドの出演が決まったのは6番目、つまり最後だった。茂村さんの出演が決まったあと、ソロで事前に出演をオファーしていた秀樹さんに相談したら快く引き受けてくださって、年明けから茂村さんと連絡をとりながら、このイベントに向けて念入りに準備をしてくださったのだ。その気持ちが嬉しかった。編集者・レーベルオーナーの立場で、現時点できることは全てをやった。当日は健一さんの事務所の社長も会場に足を運んでくれたし、とてもよかったと言ってくれた。あれだけ忙しい人がわざわざ来てくださって、本当にありがたかった。
そして、W表紙のSwinging Popsicle。
イベントの2日前の3月2日にソニー・ミュージック時代の2枚組編集盤アルバムをリリース、その直後ということもあって、このイベントをレコ発記念として最高のステージを見せてくれた。3月2日はマガジンの発売日と同じでね、ここはタイミングを合わせたんだ。ただ、印刷の都合で実際には3月4日お届けになってしまったけどね(笑)。
彼らは最近下北沢ラプソディーやモナレコードなど、どちらかというとアコースティック寄りの会場でのイベントが多く、ライヴハウスでがっつりバンドサウンドを披露するのは、久しぶりだった。1年前の名古屋を除けば東京では2年ぶりだったかな。
彼らも生粋のバンドマンだし、ライヴハウスが一番かっこいいと思ったから、今回出演をお願いした。当日はソニー時代のセットリストで臨んでくれて、ステージングもかっこよかった。そして当時のプロデューサーの松岡さんやエンジニアの川口さんも遊びに来てくれた。松岡さんはマガジン10号で対談記事が載っているし、川口さんは彼らの2ndアルバムのエンジニアでもあって、今回のコンピレーションアルバムで、彼らのモノミックスを担当してくださった方でもあって。そのお2人にも彼らのステージを見てもらえたことは、本当に嬉しかった。お客さんや関係者みんなが口を揃えて、この日のSwinging Popsicleのライヴはよかった!、と感想を伝えてくれた。これ以上嬉しいことはないよね。
ふりかえって・・・「ポプシクリップ。らしさ」・・・自分で言うのもなんだけど、上記のような「リスナー視点で、各出演者の魅力を少しでも引き出そうとする姿勢」みたいなものが、お客さんにも伝わっていて、それが”らしさ”になっているのかな、と思うようになった。いい音楽を伝えるためだったら、いくらでも頑張ることができる。それは楽しいし、嬉しいから。そしてそれが20年以上音楽で僕らを楽しませてくれる方々への、僕なりの恩返しにもなっているのかもしれない。
数日前に言語化できない悩みを友達に話したら「無理して言語化しなくてもよくない?」とあっさり一言(^^)
「読んで聴いて観たらわかるポプシクリップ。」でいいじゃん、と言われました。
なるほど・・・しばらくはそれで行ってみようかな。
各バンドについても、近日中に書きますね。
引き続きよろしくお願いいたします。
あ、そうそうポプシクリップ。マガジン第10号、まだの方はぜひこちらから、よろしくお願いします。
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