ロンドンのヴァイナルカッティングを写真で少しだけ。
今回使われたカッティングマシンはNEUMANN VMS 70。
余談ですが国内だと東洋化成のベテランエンジニアである手塚さんが使われているものです。
同じく東洋化成の西谷さんが使われているのはVMS 80とこれの10年後に販売された後継機種。
乃木坂にあるソニー・ミュージックスタジオでは、昨年上記と同じVMS 70を導入されました。
日本屈指のマスタリング・エンジニアと呼ばれているJVCの小鐡さんもVMS 70を使われているそうです。
VMS70はコンピューターの精度がそんなによくないらしく、カッティングするエンジニアの力量が問われる機種だそうです。VMS 80はコンピューター制御の精度も高めでほぼオートでもカッティングできるそうですが、それだとフラットであまり味気のない作品になってしまうリスクもあるらしく、一長一短らしい。同じ機種を使っているといってもスタジオ毎に独自のカスタマイズをしていることも多いのと、先にも書いたようにカッティングの腕で音が変わります。
これは1枚目のVMS 70のDEPTH, HEATER CONTROLS部の拡大写真です。
EMI MASTERING DESK。
初めて見ました。かなりの年代もののようです。
同じ色の機材をアビーロードスタジオの写真で見たことがありますが・・・。
PULTEC EQ。
真空管ならではのあたたかい音作りが可能となるEQで、大抵の商業スタジオにあります。
DTM、宅録ユーザー向けにも、プラグイン(PC上で似せた音を作り出すソフト)という形でリリースされているので使っている方も多いと思われます。ヴィンテージ機材の一つです。
The EXCHANGE で今回実際に使われた機材を少し紹介させていただきました。
正直私自身も、勉強中なので質問されてもよくわかりません。ご容赦ください。
Scene 39