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umbrella march 『polka-dot puddle』 Interview

2012年に結成、東京を中心に活動するkiwako(Vo)、神野(Ba)、asako(Key)による3人組のポップスバンド、umbrella march(アンブレラ・マーチ)が、今年2月に1stアルバム『polka-dot puddle』をリリースした。

 

90年代半ば以降日本でもブームとなったスウェディッシュ・ポップなど、洋楽の影響を色濃く受けたサウンドに、第3者目線で切り取った詞をのせてさらっと歌うのが特徴、しかもこれまで発表された歌は全て英語詞であるなど、洋楽オリエンテッドの強いこだわりをもったバンドである。

 

絶対数としては少ないものの、京都をはじめ各地の音楽フェスにも出演しているHomecomings(ホームカミングス) や名古屋で活動している OLD LACY BED(オールド・レイシー・ベッド)、東京で活動しているhumming parlour(ハミング パーラー)、The Pen Friend Club(ザ・ペンフレンドクラブ) など同様の志向を持つバンドが10年代に入っても引き続き散見されているのは興味深い。00年代以降日本語ロックが音楽シーンのメインストリームとなり、それらに憧れたフォロワーバンドが次々と登場する中、90年代当時のようなシーンが形成されているとまでは言い難いが、枝葉のようにその流れが脈々と受け継がれているのは、音楽が世代を超えて受け継がれている証左でもあるし、筆者のように当時学生だった音楽リスナーにとっては歓迎されるべきであろう。

 

決して今の日本のポップスシーンのメインストリームにはのらないだろうが、“自分たちが好きなものはこれなんだ”とはっきりと作品で伝えているumbrella march。『polka-dot puddle』はそんなバンドの初期衝動、純然たるポップネスが詰まった彼らの強い意思表示である。

 

 

※本取材は今年の春に行われたもので、ギターの野崎さんは取材当時バンドを既に脱退されていましたが、1stアルバムの取材にあたり制作に関わった重要なメンバーということで取材に応じていただきました。改めてメンバーの皆様に厚く御礼申し上げます。

 

 インタヴュー・文 黒須 誠

撮影 ossie

企画・構成 編集部

umbrella march 作品

スカート 澤部渡

umbrella march

polka-dot puddle

2016年2月9日リリース

下北沢モナレコード


 

 

umbrella march 1stアルバム『polka-dot puddle
発売日:2016年2月6日
形態:[CD]

品番:なし

価格:1,000円(税込)

 

収録曲: 
1.an ordinary man
2.moustache
3.cruel song
4.a clumsy man destroys the home
5.that's crying for the moon
6.deep navy
7.the room is ivory

 

下北沢モナレコードで販売中(通信販売あり)

polka-dot puddle digest

LIVE INFORMATION

Guitar Pop Restaurant vol.31 ~it's naughty and cute with spirit of guitar pop~

日時:2016年7月3日(日) OPEN 11:10/START 11:30

会場:渋谷HOME ※会場内禁煙

料金:adv. ¥2,200 / door. ¥2,700 (+ 1drink)

出演:umbrella march / three-weeks-old lovesick puppy / humming parlour / reddam (吉田ヨウヘイgroup、ex.OK?NO!!) / waffles

DJ:ササキアツシ (ポプリ、Melting Holidays)

SWEETS:okashico.

予約:イベントページより

 

やるからにはただの趣味にはしたくないし、それなりのものを作っていきたい(神野)

──バンド結成の由来から教えてください

 

kiwako(Vo) 「インターネット上のサウンドクラウドやwith9というWebサイトで私がメンバー募集を出したんです」

 

神野敦史(Ba) 「その記事を俺がたまたま見かけてやってみようと思って連絡をとったんですよ。4年前ですね」

 

kiwako 「私と野崎さんは前にやっていたバンドで対バンをしたことがあってそこで知り合いました。それで野崎さんとasakoさんが昔の職場の同僚でまたつながったんです」

 

──皆さん最初からギターポップバンドをやりたくて集まったんですか? 数多ある音楽ジャンルの中でギターポップをやるのはイマドキ珍しいなと思いまして。

 

kiwako 「私の場合は他に考えられないんですよね。ネオアコ、ギターポップをやりたくて、バンドを作ろうと思ってメンバー募集をしたんです」

 

神野 「俺の場合はちょっと違っていて、昔はパンクや60年代のブリティッシュビートなど全く違うジャンルの音楽をやっていたんですよ。今は自分の好きな音楽をやりたいってだけで、このバンドで飯を食っていこうとかそういうことは考えていないし、バンドとしてやりたい音楽をやりたい人達と楽しくできればいいなというところから始まっているんです。でもやるからにはただの趣味にはしたくないし、それなりのものを作っていきたいとは思っていますね」

 

野崎知道(G) 「僕は渋谷系世代なので、まさにドンピシャだったんですよ。といっても渋谷系をリアルタイムでは聴いていなくて途中からなんです」

 

asako(Key) 「私も同世代で、ピチカート・ファイヴが好きだったんですよ。ただそのあとジャズやブラックミュージックに傾倒していったので、ギターポップを通ってきたかといえば違うんですけどね」

 

──純粋なブラックミュージックですか? それともブルーアイドソウルの方でしょうか?

 

asako 「ブルーアイドソウルですね。学生のときにフリーソウルが流行っていてその流れで」

 

──野崎さんとasakoさんもumbrella marchをやる前からバンドを?

 

野崎 「学生のときからバンドをやっていて、今も他にインストルメンタルのバンドをやっていますね」

 

asako 「私は少し前に野崎さんがやっている別のバンドに誘われて一緒にやっていたんですよ。でも10年以上のブランクがあったんですけどね。今は鍵盤なんですけど、学生時代にやっていたのはトランペットだったんです。昔ピアノをやっていたので、それで今は鍵盤をやっています」

神野敦史 (Ba)
神野敦史 (Ba)

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