──再びアルバムの話に戻りますが、タイトルは誰の発案なのですか?この「vs Earth」(笑)。
溝渕 「これは浩司君の発案なんだ。はじめ5個くらいタイトル候補を挙げてもらったのよ。その中であきらかに今回のタイトルが面白すぎてね(笑)、だって地球上に住む生き物の中でこれ以上の相手はいないからね(笑)。本気で馬鹿をやるのがDQSらしさだからいいんじゃないかと」
──大人になると本気で馬鹿をやるのって難しいじゃないですか?色々な事情があって・・・DQSはそれを本当にやりきるところが魅力の一つだと思います。
溝渕 「馬鹿をやっているんだけど、本気でやっているからそこには感動もあるしね。いい加減な馬鹿だとなんか無駄な時間だったなと思うね」
──DQSのライヴでは最後に泣いている観客もたくさんいます。
溝渕 「何かがあるんだろうね。ドラマーとしては本気のテンションのかき回しは30秒やると息があがるのね、筋肉が悲鳴をあげはじめるから。それをライヴの最後では7、8分もやっていて俺は自分がやれといえばできないかもしれない。ただあれは魂のやりとりになっていて、俺も尋常じゃないテンションで煽るから成り立っているのだと思う。普通だったら30秒しかできないことを7、8分やるわけだから限界を越えているんだよ、肉体の。その限界を越えたところでの気迫は凄まじくて、その気迫の真ん中に立っているとすごいことになってしまうのだけど、みんながそれを感じてくれているんだろうね。ぜひ今回のライヴに来て空気の振動を感じてもらいたいな」
──最後に一言いただけますか?
溝渕 「どうなることで始まった2009年、2010年のことを思うとね、まさかパッケージになるとは思っていなかったし、3年も4年も続けられる団体になるとは想像していなかったから、本当にメンバーには感謝してるんだ。賛同してくれてもこうやって本当に時間を割いて手を貸してくれる人なんてそんなにいないしね。俺もバンドマンとして、バンドにこだわってこの年までやってきたんだけど、ある意味DQSは俺の音楽キャリア20数年の集大成だと思っていて、それをDQSという形で落とせたのはすごく嬉しいし、これができたことでまた来年何か新しいものを生み出せそうな気もするしね。ほんとDQSは色んな人が力を貸してくれているし参加もしているから、もう俺らだけのバンドじゃないっていうかね。魂のやりとりができている連中といいものが作れているから、俺がどうの高橋君がどうのってことじゃなくて関わったみんなの、それこそお客さんも含めた頑張りの集大成がこのアルバムだと思います」
──ありがとうございました。
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