2005年より下北沢を拠点に活動してきた男女2人組みのギターポップユニットhumming parlourが、はじめて世に送りだしたフルアルバム「answer in the halfway,」。本作品は、当初1月にリリース予定だったが作業が難航、再度ミックスをやりなおすなどの曲折を経て、2ヶ月前の七夕の日に配信で届けられたライブアルバム。実はこれが彼らの1stアルバムであるという。
そこで編集部では以前MEET MUSICでもご登場いただいたヴォーカルのkawaie(カワイ)さんに独占インタビューを敢行、本作品についてのお話を伺ったほか、なんと彼女自身による全曲解説まで書いていただけることに!
インタビューを通じてフレッシュな「生の演奏」を閉じこめた「answer in the halfway,」を、彼女自身による「生の言葉」でお届けしたい。
取材・文/編集部
──ライブ音源を集めた1stアルバム「answer in the halfway,」のリリースおめでとうございます。初めてのアルバムがライブアルバム・・・こちらを発表しようと思われた理由を教えてください。
kawaie 理由… そうですね。んーと、最初は思いつきです。面白いかなと思って…。
オリジナルアルバムより先にライブアルバムってなかなかないでしょ?(もしかして世界初?)
思いついたそもそもの発端は、去年の夏くらい。
「今年、ハミパラいいライブするじゃん!」って思えたから、形に残したくなっちゃった、というのが理由です。
──アルバムのコンセプトはどのように?
kawaie 去年させてもらったライブの1本1本、1曲1曲、鬱陶しいくらい、出しきったんです。
イメージでいうと、「カメハメハ」。
毎回、曲が同じでも歌うときの心境が違っていて、それがその時の全てで、答で、
それは「ファイナルアンサー」ではなくて、また明日になれば変わるから、「answer in the halfway,」
というタイトルをつけました。
halfwayの後に「, 」がついているのも、そうゆう気持ちで(続いてくし変わってく、途中という意味で)つけました。
あとは韻が映画の「Dancer in the dark」みたいだったから…
──本作品は、2010年に都内で行われたライブから音源化されています。ライブを行われた当時から今回の発売を見越してレコーディングされていたのでしょうか?
kawaie 全く見越していません。ライブもしばらくお休みしてたし。
伊東さん(ギター)が毎回録音してくれていたのでラッキーでした。
──レコーディングにあたって悩まれたこと、苦労されたことなどがあれば?
kawaie 今回は私独りで、慣れないミックス作業をしたのですが、「できた!」と思って
伊東さんに自信まんまんで送ったら、ものすごいダメだしが出て、すっかりやる気が失せたことでしょうか。
それで、再度ミックス作業に取りかかるまでに時間がかかって、年明けリリースのはずが半年のびました…。
ごめんなさい…。
で、結局伊東さんへの誕生日サプライズにしようと思って7月7日にリリースしました。
それまでは伊東さんへは内緒で進めてたんです。ジャケも七夕の飾りっぽくして。
でも、伊東さんあんまり驚いてくれなかったけど…。
──トラック4には、MCもそのままアルバムに収録されていますが、これは?
kawaie あの時のMCが珍しくうけたからです(笑)
伊東さん最後すべってたけど。いつもだけど。
あ、あとはハミパラのライブをみたことのない人にライブの雰囲気が伝わるといいな、と思って。
──「answer in the halfway,」はhumming parlourにとってはじめてのフルアルバムになったわけですが、リリースを通じて、ご自身成長されたことなどはありました?
kawaie 成長…とまではいかないけど、
今後またレコーディングをしたり、バンド活動をしていく上で、
「あ、あん時やったから出来る~!」ってなったら、「あたし、成長したわあ~」って感じられるのかも。
でも、もう独りであの作業はしたくないな…。
──今後の活動目標、豊富などあれば教えてください。
kawaie 9/17のguitar pop restaurant に出演が決まっているので、絶賛リハ期間です。
今回はにぎやかにバンドでやろうと思って。
「Arpeggio」という新曲もやるのでぜひ来てくださいね。
今回ライブアルバムを出して予想以上の反響をいただいたんですけど、
その中にやっぱり「はやくCD出して!」っていう声が多くて、だから、オリジナルの音源も出したいなという気持ちが強くなりました。
──最後にリスナー・ファンに向けてメッセージをお願いします。
kawaie ななななんと12 tracksでひゃ、ひゃ、ひゃくごえん!
なので、よかったら聴いてみてくださいね。