あず 「僕はリ・ミックスするという話を聴いたときに、バンド系の曲はなんとなく、パリッとした感じで作るのかなというイメージはあったんですけど、静かな曲をどう作るのかなというのが、僕の中では気にしていた部分で。この曲のリミックスを聴かせて頂いたときに、ある種、答えを見せつけられた感覚を、僕は覚えました」
石田 「特に何ってわけってわけではないですけど、先ほど言ったとおり、弦を生々しくっていうのと、ドラムですね。これ、スティックじゃなくて、ブラシで叩かれているので、けっこうパタパタと軽めになってて、ビートが出にくくなってる曲なんですけど、ビートの縦の線をシャキっと際立たせて、楽器を生々しくという。それくらいですかね」
佐々木 「演奏が、最後まで入っていましたね。オリジナル盤はフェイドアウトでしたが」
石田 「演奏があるところは、最後まで使ってるので、今回は」
佐々木「弦が、すごいですね・・・」
あず 「そうですね、弦の生々しさというキーワードがありましたけど。この後の「FURTHER ALONG」でもまた弦が出てきますけど。そういうところは堪能できますね」
石田 「「CHRONICLE」のイントロのストリングスもまたいいんだけど・・・あれは、藤井さんのアレンジなんですよね。名アレンジですよね!」
藤井 「いやいやいや、まあ、よく言われるんですけど、ありがとうございます(笑)。このころね、ロックバンドに弦とブラスを入れるのが流行り出していたんですよね。ちゃんとそれができるようになったの。それは、小林武史とか、俺の世代から、なんとなくちゃんとやんなきゃねっていうのがあって。ビートルズはちゃんとしてるけど、日本のポップスではまだまだだよねって。だから、当時でいうと、Mr.Childrenも弦がすごくいいし。ミスチルに負けたくないなって感じがあったんです」