┗Ｐ５ 黒沢健一 LIFETIME BEST "BEST VALUE" Release Interview

黒沢健一　LIFETIME BEST "BEST VALUE" 発売記念インタヴュー

アメリカに持っていくと俺の曲こんな風になるんだって、という風に楽しめると思うのでぜひ聴いてみてください。

──アルバムタイトルやジャケットについても少しお伺いしたいのですが、ライフタイムベストの”ベストバリュー”は？

黒沢　「アメリカのスーパーマーケットに行くとあるでしょ？　肉や野菜にベストバリューというステッカーが。アメリカもレコード屋がなくなって、今ではスーパーマーケットでCDが売っていたりするんだけど、あのベストバリューなんですよ（笑）。その貼られているステッカーのデザインがいいなと思って、そのステッカーを元にした、アメリカのスーパーマーケットらしいデザインのジャケットを作って、フォリナーのメンバーに見せたんですよ。そうしたら“Oh,No!”という反応が返ってきて（笑）。内容がいいのにこのジャケットはダメだろうという話になって…見せたアメリカ人の顔がみんな曇るんですよ、これはないなって。もしかしてイギリスだったら、セックス・ピストルズの女王様のパロディとかもあるから、受け入れられたのかもしれないけどね。アイロニーのセンスが少し違ったんでしょうね。それで今の写真のジャケットになったんです」

──そのお蔵入りのジャケット、見たかったです（笑）。ところで３月に行われるレコ発ツアーはどのようなものになりそうですか？

黒沢　「今度のツアーはメンバーを変えてやる予定なんです。結局今のツアーメンバーがベースの山口君以外、岡井さんプロデューサーだし遠山さんもアレンジで関わっているから、ある意味みんなで作ったサウンドと言っても過言ではないメンバーでやっているんですよ。だからエリックの作った曲を自分達でやるとなると屈折してしまうじゃないですか？　オリジナルだからね。他の人が作ったものを自分達でやるってのもね（苦笑）。だったら思い切って違うメンバーですっきりと違うサウンドでトライしたほうがいいだろうなと。まあ（昔のオリジナルバージョンは）身体に入っているものなので、特にライヴでやると、きっとオリジナルのバージョンに戻っていってしまう気もするしね。なので今回は茂村さんを中心とした新たなバンドメンバ－でやってみたいと思っています」

──最後にリスナー・ファンの方に精一杯PRをお願いします。

黒沢　「今回自分でもすごく楽しんで聴けるアルバムにできたし、僕のファンの方ってすごく深く僕の今まで作ってきた楽曲だったり作品を愛してくれている方がとても多いと思うんです。あと洋楽をすごく好きの方も多いと思うんですね。アメリカに持っていくと俺の曲こんな風になるんだって、という風に楽しめると思うのでぜひ聴いてみてください」

──ありがとうございました。