2009.8.23 Sun. 『GEORIDE presents SUMMER LIVE 2009』  新宿LOFT

Swinging Popsicle スウィンギングポプシクル ライブ

 

 

 

”バンドの手触り”を強く感じたライブ。


新宿LOFTについたのは17:00の開場少し前のこと。
路上には既に長蛇の列ができていた。スタッフさんに聞いてみたところまずAチケットを持っている人が優先ということで、多分e+の先行組だろう。そして次にLOFT店頭や各種プレイガイドのチケットという具合で、ざっと100人位が並んでいたようだった。
ポプシの場合、メンバー同様ファンものんびりしている人が多いからか、ワンマン以外ではあまり並ぶことがないのでちょっとビックリ。他のバンドのライブで慣れてはいるから別にいいんだけどね。いずれにせよ初っ端から盛り上がりが期待できる雰囲気だ。

 

時間になりAチケットの人から順次入場する。150番くらいまで呼ばれた後一般チケットの出番だ。今回複数のプレイガイドでも発売されていたので整理番号は重複していたのだが、二番号ずつ順番に呼ばれた。例えば1番といったら、店頭チケットの1番とローソンチケットの1番とチケットぴあの1番の人が一緒に入っていく・・・といった感じだ。

さて楽しみにしているポプシの出番は3番目だった。ワタナベカズヒロさん、イトウカナコさんの次で19時半を過ぎた頃だったと思う。今回のステージは大きなスクリーン・幕があって演奏が終わるとそれがするするっと降りてくるもんだからセッティングの状況などが全くわからない。


ライトが落ちて幕が上がり軽快なピアノからはじまるのBGMが流れ出す。さらに聞いたことがある美音子さんらしきコーラス・・・新作 LOUD CUT 収録「Good Time」だった。スマガのサントラはじめ21日に公開されたジオライドのサイトでも試聴していたから覚えていたんだろう。さり気なくPRしているところが憎いところだ。気づいた人は相当のポプシファンだね♪


ちなみにお客さんは9割が女性でした。Pale Greenのファンなのかな?年齢も10代後半から20代前半と若かった。JCBホールのときは男性ファンが多かったんだけど、ニトロはお客さんの幅が広いみたいです

 

BGMもすぐ終わりはじまったアコースティックギターからは名曲「afterglow」。
まさか一曲目からと思いながらステージに目をやるとミネコフが楽しそうに指を鳴らしている。それにつられて、それだけでなくもちろん心地よいメロディにつられ自然と手拍子がはじまったのはすぐのこと。スキャットを楽しそうにいれるミネコフ。独特のハスキーな声は伸びがあり絶好調だ。右側に目をやるとB25を抱えたシマッティが楽しそうにギターを弾いていて、左側では久々にリッケンベッカーを披露しているヒラッティ、奥にはケンイチロウさんがドラムを叩いていた。たださすがに一曲目ということもあり、伸びに伸びるとこまではいかなかったもののここ最近では最高の立ち上がりを見せてくれた。

「どうもこんばんは~スウィングギングポプシクルですー」とミネコフが挨拶。いつもよりテンションが高く声も弾んでいた。メンバーの格好だけど、ミネコフはベージュぽい下地に花柄みたいな模様がプリントされたチュニック、ヒラッティはギターのイラストが描かれた山吹色のTシャツ、シマッティは・・・青のTシャツだったような。

歓声のあとすぐに小刻みのよいハイハットからはじまる「Falldown」。Change e.p.収録のこの曲はライブでは久しぶり。叙情詩のような出だしの歌詞がお気に入りだ。ミディアムテンポのナンバーということもあって観客の手拍子が最初から最後まで続き、ゆったりしたポプシクルワールドを堪能できた。

「あらためましてこんばんはスウィングギングポプシクルです」とヒラッティ。
「ニトロのイベントはいつも楽しいですね」というと会場からは笑いも巻き起こる。「今日はこの間のJCBホールのメンバーが揃って楽屋もワイワイやってます。みんなも盛り上がってください」と言うと、歓声と拍手が沸き起こった。

「うちら結構しれっとしてるんですが結構これでも楽しくやってるんで」とここでも会場の笑いを誘っていました。他にもヒラッティが昔LOFTで働いてたことを話すと、オーッと感嘆の声もあがったり、リニューアル前の西新宿にあったときに働いていたとか、だから今日はLOFTの床の柄に合わせたベースストラップをしてきたんだそうです。「ここからはエレキに変えてうるさくやっていくんでよろしくお願いします」とトークを締めました・・・・・

・・・・・次の曲がはじまると思いきや・・・・会場がひっそりと静まり返ったままその間数十秒。ステージ中央に目をやるとその首謀者ともいうべきボーカルの彼女はお気に入りのギブソンのアコギのチューニングに苦戦していたようで会場全体の注目を集めてました。

ちょっと気まずく笑いながら「お待たせしました」とミネコフ。そして一息ついて彼女の口から放たれた言葉は「(a)SLOW STAR」

ワァーという歓声がやまないうちにスネアドラムが鳴りはじめ曲がはじまる。
・・・と同時に拍に合わせて手拍子がはじまった。スマガの主題歌でニトロのファンにもお馴染みだからだろうか?普段こんなことはあまりないので少し戸惑いながらもアッパーで楽しく盛り上がることができました。イントロからはじまるシマッティのギターソロもよかった。実はいつもこの曲はどんな風になるのかドキドキしていたんです。ギター1本だと音が薄くなるからどうしてもCDにあるような分厚いサウンドが出しづらいだろうから、迫力に欠けるなあと。しかし今日はミネコフもアコギを弾いてたからこの曲の深み、厚みが増して全体のバランスがよくなっていた。分厚いサウンドが本来持ち味の曲なので、JCBホールのときのようにサポートギターがあるとなおいいんだろうけどね。この曲はサビのコーラスも大好き。3人で歌うサビのコーラスワークは疾走感も手伝って気持ちよかった!


続けては名曲「I just wanna kiss you」。

これはもう・・・素晴らしいの一言。いつも以上にスウィートなミネコさんのメロディにシマッティのギターがホント魅惑的でした。特に好きなのは2番のシマッティで、メロディの裏で動いているギターの旋律がツボを刺激するんです。少しアップテンポ気味だったけどあまり気にはなりませんでした。で、サビの3人のコーラスも見ているとうっとり。この曲ではファンも手拍子などはせず、じっくり聞きほれていましたね。


そろそろトークかと思いきや間髪入れずに「ROCK SHOW」。

今回の観客は本当に元気!再び手拍子が復活です。この曲はイントロのセカンドフレーズやサビから入るベースがいい味を出しているんですよね。Aメロなどベースがないところとあるところのメリハリが曲にリズム感を与えてくれる。またラストのベースとギターの掛け合い、ステージ上で動き回るヒラッティとシマッティが互いに呼応しているようで興味深く見れました。

 

 

シマッティ「・・・色んなことが起こる夜だね」

観客   失笑
ヒラッティ「・・・なんか音が少し違いましたがっ」

ミネコフ 「あははっ」

ヒラッティ「あーでも楽しいですね」

シマッティ「楽しいですね」

ミネコフ 「いい感じです~、ありがとうございます~」

観客   大歓声

 

 

普段あまりしゃべらないシマッティも気分上々でした・・・

 


ここでヒラッティから「今日はニトロのイベントということでドラマーにQubeのケンイチロウさんを呼んでいます」と紹介がありました。

また「せっかくということでもう一人呼んじゃおうかと思います。Qubeからシボンヌちゃん」と舞台袖からQubeのボーカルのシボンヌさんが登場、舞台中央のミネコフの隣に立たれてました。

 

 

シボンヌ「こんばんは、Qubeのシボンヌです」

ミネコフ「ここからね、2人でガールズトークをしろと・・・

     何回も言われて来たんだけど2人ともあまりトークがね。持ってない」

シボンヌ「私も持ってない」

ミネコフ「せめて花をねちょっと2人でつけてみたんだけど」

    ※ミネコフは観客から見て頭の左側にプリザーブドフラワーを

     シボンヌは同様に頭の右側に花をつけていました

 観客   かわいい~
ミネコフ「ありがとう・・・って私じゃないってね(笑)

     今日はちょっとPUFFYっぽくやるんだよね」

シボンヌ「浪速のPUFFY!」

ミネコフ「なんで浪速なのかわかんないんだけどね」

シボンヌ「一応広島出身だから・・・」

ミネコフ「広島って浪速に入るの?」

シボンヌ「(入れてもらって)いいですか?」

ミネコフ「いっか、別に浪速で(笑)、浪速で行こう」

    「(ヒラッティの方を向いてガールズトークが)終わりました!」

 観客  爆笑

ヒラッティ「もう終わりですか?大切なことあるでしょ?」

ミネコフ 「あぁ、えっ?」

ヒラッティ「28日の・・・」

ミネコフ 「そういうのはやっぱりリーダーがやってくんないと

      間違った情報をあたえちゃいけないし・・・・」

ヒラッティ「えー、度々すみません。

      今度の28日に高円寺HIGHでQube とポプシクル一緒にやります」

 観客   オーぅ

ミネコフ 「今日もすごく楽しいんだけど、今度もわりと盛りだくさんで。

      可愛い女の子がたくさん出るんで是非見に来てください」

シボンヌ 「来てください」

ミネコフ 「じゃあシボンヌちゃんに来ていただいたということでもちろんあの曲で。

      イデアリズム!」
 

イェーイという大歓声の中、シボンヌさんから「あ・つ・く・燃える心がつながった瞬間~」ではじまったQubeの「イデアリズム」。6月27日に行われたJCBホールのイベントでポプシのあとにQubeがやっていたのを聞いていたので、なんとなくだけど口ずさみながら聞くことができました。もちろんニトロファンは手拍子付でしたよ。シボンヌさんも歌が上手でミネコフと2人で交互に歌っている様はとてもかっこよかった。サビは一緒に歌ったりとね。ノリがいい曲なので聞きやすかった。聞いていて2人の声質がわりと似ているなあと思いながらも、ひとつひとつの音の余韻や声の厚みなどはミネコフのほうが一枚上手のような気がした(ポプシファンだから若干ひいき目だけどね)

 

 

曲が終わり、シボンヌさんが舞台袖へと消えていく。ここでヒラッティより「浪速のPUFFYにもう一度拍手を」と紹介があり、続いて「イトウカナコさんPale Greenさんのアルバム完成をおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べて、さらに「私たちも9月2日にアルバムを出すことになりました!」と話したところ会場からは「オメデトウ、オメデトウ!」と大歓声&拍手喝采で、ステージのメンバーは本当に嬉しそう。ヒラッティが「いやーみんな本当にあたたかいですね。」と言えば、ミネコフは「こっちが(みんなに)支えられてね」と楽しそうです。

そのほか9月12日のワンマンライブについても告知があり、「お席が若干空いている」とのことでした。ここでシマッティが「スタンディングなんだよね?」と振ると「いや、着席だけど」とヒラッティ。「・・・そっかレッドクロスと間違えた」とシマッティ。ミネコフが「それは先だよ先・・・」とひそひそトーク。・・・・新宿レッドクロスでのイベントもどうやら計画しているようです(^^;最後ヒラッティからワンマンライブではLOUD CUT未収録の音源を配布するので是非来てくださいと話されてました。


じゃあ最後の曲です。とミネコフが話すと観客からは「えー!」惜しむ声が。
ミネコフが「わあ嬉しい・・・・・Perfect Loop」
ライブで聴くのは3回目だけど、回を追うごとに演奏がよくなっていると感じた。お客さんのノリも最高潮だったしね。この曲は今日のようなスタンディングがとても似合う。今日は手拍子がメインだったけど、JCBのときはみんな拳をつきあげて飛び跳ねていたのでやろうかなあと思ったけど周囲から浮きそうだったので断念。でも自分なりに体や首をふって楽しませてもらいました。

 

自分なりにはサビで「Perfect」に合わせて手をあげたり、ラストで「All Right」で一緒に叫んだり、合いの手をいれるのがきっと楽しいんだろうなあと思う。また間奏のシマッチのギターソロだけど2フレーズ目の3連譜っぽいメロディの繰り返し弾きかたが前回と少し違っていて、少し弾んだ弾き方になっていた気がしました。前後のメリハリなどを考えると今日のプレイのほうがよかったなあ。その他ポプシファンならどうしても気になってしまうのが間奏に入る前のドラムロール。ネタバレになるから書かないけど、あの名曲のドラムロールがサンプリングされているからついつい確認したくなってしまうんだ。いちどライブでPerfect Loopのドラムロールからそのままあの名曲へのメドレーやっても面白いと思うんだけど、メンバーの皆さんどうですか?

 

 

 

帰りがけに入場時にもらったフライヤーに目を通すと30日に「晴れたら空に豆まいて」で行われるライブ告知が入っていた。お店が作ったイベントフライヤーのようだが、ポプシのものが入っているのは久々なので、なんだか嬉しい。しかもカラーオフセット印刷とちょっぴりお金かけているようだ。普段WEBを使っているからかチラシはあまりないので、貴重だと思う。大事にとっておこう(^^;

 

若いお客さんも多く反応が素直に出ていたのがきっとメンバーにとって嬉しかったんだろうなあと思う。自分も次回からライブでの感情表現をもっと出していきたいなあ。

setlist
 1.afterglow
 2.Falldown
 3.(a)SLOW STAR
 4.I just wanna kiss you
 5.ROCK SHOW
 6.イデアリズム/Mira Image song(Qubeのカバー、with Shivonne from Qube)
 7.Perfect Loop



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written by ぱすてるバッジ