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私をギターポップに導いた美しいメロディー。


──オススメの名盤を3枚教えてください。

 

ギターポップの魅力のひとつには「美メロ」の存在が欠かせません!ギターとボーカルだけでも成り立つような楽曲も多いためか他ジャンル以上に、シンプルで美しいメロディに力を感じることが多いような気がします。道すがらついつい口ずさんでしまう歌も多く、そのたびに心があたたかくなったり。自らを素敵な世界にいざなってくれた先達者にはただただリスペクトするばかりなのです。なおポプシクルの作品は当初、はずすつもりでした。でも真剣に考えれば考えるほどこのテーマには欠かせなくなってしまい、やっぱりいれることに・・・。Aztec CameraやSwan Diveと2時間迷ったあげくの結果です。

 

 

 


1枚目

Theme Park BMX BANDITSバンディッツ

1996/10/01 release

Theme Park

BMX Bandits

 

数あるBMXの作品のなかで、特に飛び跳ねたような明るい歌が多く、落ち込んだときによく聴くアルバム。言うまでもなくイチ押しは6曲目の「I Wanna Fall In Love」。ギターポップの代名詞といって間違いないほどの気持ちいいメロディには誰もが納得すると思う。サビからはじまるイントロが口ずさみたくなる衝動に駆りたてる。他にも「In The Afterglow」や「Girl Nextdoor」など名曲揃いの全18曲でお買い得!

2枚目

Fennec! SWINGING POPSICLE

2000/01/26 release

Fennec!

Swinging Popsicle

 

SME時代の集大成ともいえるべき作品。ヒット曲の「サテツの塔」はじめ名曲揃いであるが、特に12曲目の「TOURS DE FRANCE」が秀逸。疾走感あふれるギターの上で流れるような、でもどこか個性的で気持ちのいいサビのメロディとコーラスに背筋がゾクゾクしたのを今でも覚えている。他にありそうでない彼ら独自の良質なギターポップの世界を感じさせてくれる点や歌詞の世界観に惚れてしまった。やられた!と思わせるアルバム。

3枚目

Vanessa Paradis

1995/05/25 release

Flipper's Guitar

Singles

 

ギターポップの入門用にはうってつけなので、このベスト盤をあえてチョイス。あの「カメラ!カメラ!カメラ!」もギターポップバージョンで収録されており、いうことなし。サビのクセになるメロディがたまりません。廃盤となり入手困難なシングル曲も多数収録されている点もいいね。この疾走感に惚れた私は、彼らのフォロワーである、ロボショップマニアやtetlapletrap、PANDA 1/2などにもズブズブとはまっていくのです。


 

 

──名盤との出合いで印象的なエピソードがあれば。

 

黒沢健一さんがソロ活動をはじめて間もない頃に Lovin' Spoonful の「Didn't Want To Have To Do It」をカバーしたときのこと。このカバーではじめて彼らを知り、はまった私は元メンバーであるギタリストの Zalman Yanovsky がカナダに住んでいるとの情報をガイドブックで偶然知った。ちょうど旅行をする予定だったので、健一さんのカバーした曲と持っていた彼らのベスト盤を片手に、カナダのキングストンまでおしかけ訪問をしたことがある(笑)しかも1日目に行ったら外出していておらず、翌日出直していく羽目に。会えたときは何を話していいのかよくわからず、とにかくつたない英語で健一さんのカバーした曲を聞いてもらったのを覚えてる。Yanovskyさんからは「グレイト、日本にもいいボーカルがいるんだね!」とお褒めの言葉をいただいた。自分が褒められたわけでもないのに、なんだかとっても嬉しかったんだよね。残念ながらお会いした4年後の2002年に彼は病気で帰らぬ人となってしまったんですが、そのときにサインしてもらったベスト盤や一緒に撮ってもらった写真は今でも宝物です。

 

 

 

──リスナーに向けて一言お願いします。

どれも名盤なので、是非聴いてみてください♪特にBMXは本当にオススメですよ。Fennec!は廃盤なので、モーラという配信サイトからダウンロード購入するか、中古を必死に探すしかありません。フリッパーズ・ギターはギターポップって何?と思ってる人にこそまずは聴いてほしいな。

 

 

 

──ありがとうございました。

 

 

 


editor in chief

ポプシクリップ。編集長

ポプシクリップ。の主宰及び編集を担当。一人でも多くの方にポップス、とりわけギターポップの魅力を知ってもらえたらと企画運営。リスナーとして年間60本以上のライブに足を運ぶほか、ファンイベントやギターポップイベントの運営スタッフとしても活動している。また自らも趣味でバンドのキーボーディストとして音楽をたしなみ、不定期ながらライブも行うなど、様々な立場で音楽を身近なものにしようと鋭意取り組み中。京都府出身。O型。

 

 

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2011年2月6日

 

Vol.1>>>

 

 


 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Jareczek (日曜日, 15 7月 2012 00:27)

    Great info, thx

 

 

 

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