【公演】吉田ヨウヘイgroup “Smart Citizen” release tour ONE MAN LIVE
【日時】2014年8月28日(木) OPEN 19:00 /START 20:00
【会場】渋谷CLUB QUATTRO
【出演】吉田ヨウヘイgroup サポートで森は生きている、ROTH BART BARONのメンバーが参加
【料金】前売券 2,500円 / 当日券 3,000円 (+1D)
撮影 木目田隆行/編集 黒須誠
ここからは、8月28日に渋谷CLUB QUATTROで行われたワンマンライヴのフォトレポートをお届けする。ワンマン当日は、20代のファンを中心に会場は埋め尽くされていた。いわゆる満員御礼というやつだ。正直言えば、インディーズバンドでまだ2枚しか出しておらず、クアトロで平日にワンマンだなんて、なんて無謀なことを・・・半年前に話を聞いたときはそう思わずにはいられなかった。確かに先日メジャーデビューした大森靖子さんのように、インディーズでありながら、クアトロライヴを成功させた例はあるけれど、それは稀なケースである。 いや、そもそもこの段階でクアトロワンマンをやろうだなんて、そんな大それたことを思いもしないのが普通のバンドだろう。
でもこの半年間、僕が予想していなかったことが次々と起きていた。Pヴァインとの契約に始まり、セカンドアルバム『Smart Citizen』が数多くのミュージシャン、著名な音楽ライターから評価され、ラジオ番組など露出の機会も増えていった。僕の周りでも夏には吉田ヨウヘイgroupいいよね、という声をあちこちから聞くようになっていたし、何といってもフジロックへの出演で、一気に広く音楽ファンに存在が知られることになった。
今回のワンマンライヴについて、夏に吉田さんにインタヴューをしたときにさすがに厳しくない?と聞いたのだが、そのとき彼が話していたのは、2月に会場を予約したとき、今のメンバーだったら絶対できると思ったから、という答えだった。もう少しいうと、今のメンバーでライヴをするようになってから、ひたすら練習していて、演奏力があがると、お客さんも増えていくといった手ごたえがあったのだそうだ。とにかく練習をして演奏が良くなれば、お客さんはついてくるということを肌で感じていて、自分たちは誰にも負けないくらい練習をしているから、絶対に大丈夫だと。その眼は単なる強がりではなくて、自信を持ったものだったのを覚えている。
結果大成功だったのはご存知の通りだ。
僕は今回の件で「覚悟した人間の強さ」を改めて目の当たりにした。正攻法で一心不乱に音楽に打ち込んだバンドが、こうして目標を達成してステージを駆け上がっていく様は、見ているものにとっても大変勇気づけられることだし、この後続く多くのバンドにとっても道しるべにもなるだろう。
11月には細野晴臣さんらも出演するトークと音楽の祭典のエビスミュージックウィークエンドへの出演も決まり、ますます目が離せない吉田ヨウヘイgroup、これからも影ながら応援していきたい。
<プロフィール>
吉田ヨウヘイを中心とするフルート、ファゴットなどを含む4管・3人の女性コーラスなどが特長の8人組ロックバンド。2012年4月に結成、1stアルバム「From Now
On」を2013年3月にリリース。2014年6月にPヴァインより森は生きている、ROTH BART BARON参加の2ndアルバム「Smart Citizen」をリリース。これまでにClub Snoozer、GFB ‘14、FUJI ROCK FESTIVAL 2014(ROOKIE A-GO GOステージ)、One Music Camp 2014等のイベントに出演。
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掲載日:2014年10月3日