selected by 山口剛幸(ハックルベリー・フィン)
──オススメの名盤を3枚教えてください。
ハックルベリー・フィンでBASS弾いてる山口です。
お薦めの盤3枚という事でしたが、やはりなかなか絞るのは難しいですね。
このMEET MUSICを見てみると他の方も同じ盤でかぶったり…
なのでギターポップのサイトなのにギターという枠を外し、マニアック過ぎるのも
どうかと思うので、比較的聴きやすい3枚を選んでみました。
1枚目
1995/10/09 release |
Ben Folds Five Ben Folds Five(ベン・フォールズ・ファイヴ)
デビュー時に衝撃を受けた。今でも振り返る名盤。 普遍的なメロディーでありながら演奏形態は斬新。
当時ピアノトリオと言えばJAZZの世界でした。キレイなピアノに絡む歪んだベース、そして味のあるコーラス。
時にBILLY JOEL、QUEEN等々、吸収力の凄さを連想させるアレンジも◎です。 |
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2枚目
1987/10/30 release |
Little Criminals Randy Newman(ランディ・ニューマン)
上記BEN FOLDSが影響を受けたアーティストの一人に挙げていたRandy Newman。
初めて聴いたのはサク(ヴォーカル:サクマツトム)が「良いよ」と言って持ってきた1枚だった。
社会風刺とジョークがキツい事でも知られているので、楽曲よりもその辺りBEN FOLDSが影響を受けているのかな。 |
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Randy Newmanは結構暗めなALBUMが多いけど、この「Little Criminals」は比較的明るめです。 |
3枚目
1995/02/21 release
※オリジナルは1973年 |
The Tin Man Was A Dreamer Nicky Hopkins(ニッキー・ホプキンス)
初めて聴いたのは高校生の頃。 Rolling Stonesでの鍵盤サポートが有名かも。
この人のグルーヴが独特なのか、聴くとやはりこの年代のStonesが頭をよぎる。 ソロアルバムとして知られているのはこの1枚だけなんじゃないかな。鍵盤奏者は皆幅広くジャンルなんて関係無いのが良いです。
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──名盤との出合いで印象的なエピソードなどがあれば。
1枚目に選んだBEN FOLDS FIVE。まだネットも無く、ラジオと雑誌と外資系CDショップにしか情報源は無い時代。当時ラジオから流れてきた「Jackson Cannery」に、これは!と思った時、来日公演はSOLDOUT。まだ日本盤の発売前でした。1995年。やっと追加公演が決まった時、今は無きON AIR EASTに観に行きました(現O-EASTですが当時はだだっ広い平屋)。まさか数年後に自分が同じステージに立つとは思いもよらなかったです。
──リスナーに向けて一言お願いします。
ギターPOPのサイトなのに鍵盤弾きばかりを。Rockn' Rollの創始者Chuck Berryの映画「Hail! Hail! Rock and Roll」の中でKeith Richardsが「ChuckはJohnnieのピアノをパクった」という発言をしていて、ハネたピアノフレーズをギターに置き換えた事からRock n' Rollが始まったという事が伺えます。ギターPOPしかり、誰もがお気に入りなアーティストの源流まで辿っていくとChuck Berryまで行き着くのかも?そしてハックルもストレートな8ビートが苦手で、ハネた曲が多かったりします。
──ありがとうございました。
(ヤマグチ タケユキ)
幼なじみのサクマツトムと、実弟の山口幸彦と一緒にスリーピースバンドであるハックル ベリー・フィンを結成。(埼玉県草加市出身)。97年頃から下北沢、渋谷を中心に東京でライブ活動をスタート。Vo.サクマの「風景が思い浮かぶ」ソング ライティング、スリーピース編成とは思えない「彩り豊かな」アレンジと山口兄弟のコーラスワーク、でも実は「ロックな」ライブパフォーマンスには定評がある。99年AjaRECORDSよりマキシシングル「冒険」をリリース。01年キングレコードより「ハリケーン」でメジャーデビュー。その後も精力的に自主企画イベントなどライブ中心の活動を行い、06年11月には3枚目のフルアルバム「Traveling」をSolaris Recordsより、リリース。
最新作は2009年7月に発売した6曲入りのミニアルバム「Bootleg EP#3」。
掲載日:2012年5月30日
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