selected by waffles
──オススメの名盤を教えてください。
wafflesは、今年2012年でCDデビューより10周年を迎えました。
記念アルバムとして、10曲入りのアルバム『10歩(テンポ)』を1月30日にリリースしたばかり。
『10th Anniversary Party』として自主企画のライブも定期的に行っています。
長いような、短いような、この10年の音楽活動のなかで、
それぞれが影響を受けたと思うCDを、選んでみました。
Vocal,Piano : 大野恭子が選んだ3枚
1枚目
1990/04/17 release |
Reading Writing & Arithmetic The Sundays(サンデイズ)
留学中、曲を真剣に作り始めた頃によく聴いていました。ギターのジャカジャカ感、済んだ歌声、時々出る舌たらずなフェイクなど、歌い方も含めて好みです。
wafflesの初期「トウキョウ」や「リズム」はアコースティックギターで曲を作りましたが、当時の私はかなり影響を受けているような気がしています。
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2枚目
2000/06/21 release |
The Hour of Bewilderbeast Badly Drawn Boy(バッドリー・ドローン・ボーイ)
音に景色がある曲が多くて、サントラなども沢山されている方です。色々よい作品があり、1枚を選ぶのに悩みましたが、よく聴いたコレを。何というか、キラキラして泣けて、可愛いのに骨太で、素朴で温かいのに、とても切ないのですよね。感情が複雑に揺れる感じというか、そういうイメージの多面性は、自分の表現で目指しているところでもあります。
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3枚目
2005/04/20 release |
Trace Spangle Call Lilli Line (スパングル・コール・リリ・ライン)
ひんやりしたものに触れたいときに良く聴きます。音の質感も声も、なんというか本当にひんやりしていて、とにかく気持ちが良くて大好きです。
Spangleさんは、確固とした音のスタイルを確立していて、そして「バンドの在り方」としても、無理なく自由にコンスタントに続けられていて、憧れます。 |
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ひんやり、というところで言うと、私たちも音の仕上がりとしては、“涼やか”でありたいな、と意識してきた部分もあります。たぶんそれが好み、なんですね、振り切れて暑苦しくなりすぎない感じが。
といっても、根本には、「心に届く音楽を紡ぎたい」という気持ちがあり、熱いというか、思いのほか感情的な歌や演奏をするんだね、っていう側面も、自他ともに認める部分ですが(笑)。そういう「人間性」と、メンバー皆の「好み」とで、バンドの音楽って作られているんだな、って思います。そういうバンドの「バランス」って本当にそれぞれで、面白いですよね。
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Guitar : ジョナが選んだ3枚
1枚目
1999/07/23 release |
SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT NUMBER GIRL
このバンドは解散してしまったのですが、ギターの方が女性で本当にかっこいいのです。こんなギターが弾けたらなあと憧れの存在です。
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2枚目
1991/11/05 release |
Loveless My Bloody Valentine (マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)
このアルバムの最大の魅力はギターの轟音です。すごいノイズなのですが、まるで夢の中にいる感じで、日常を忘れたい時に最高の1枚。
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3枚目
2006/02/14 release |
Since I Left You the avalanches(ザ・アヴァランチーズ)
たくさんの曲をサンプリングして作られているのですが、抜群の美しいメロディーとセンスにやられてしまいます。
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Bass : 武田真一が選んだ3枚
1枚目
1999/05/12 release |
ファンファーレ advantage Lucy
wafflesを結成して個人的な一番目の目標が、学生の頃から大好きだったルーシーと対バンすることでした。(後に1stミニアルバム「one」のレコ発で叶う事に。) ルーシーはどの作品も大好きですが、特にこの一枚は穴が空くほど聴きました。オシャレだけではない、凛として芯のある楽曲と詩は永遠の憧れです。
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2枚目
2011/01/12 release |
GREATEST HITS Queen(クイーン)
初めてのフルアルバム『Cinematic』の制作前くらいに、漠然と自分はどんなベーシストになりたいのかなーと考えた事があって、家中のCDを片っ端から聴き直して辿り着いたのがQueenのベーシスト、ジョン・ディーコンでした。 キャラクターもプレイも派手さは無いんだけど、曲への寄り添い方や支え方がたまらなくツボで、野球で例えるならヤクルト宮本的ないぶし銀っぷりが素敵。
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3枚目
2012/02/15 release |
Let It Come Down James Iha(ジェームス・イハ)
グッドメロディーには余計なギミックはいらないんだっていうのを聴く度に再認識させられる名盤。この10年でいろんな音楽聴いてみたけど、最近はここに帰って来ました。無駄な音が一切無いシンプルで心に響くアレンジと空気感は今後も参考にしたいです。
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──ありがとうございます。3人で9枚・・・それぞれ選ばれている音楽に個性があって面白いですね。ジャンルも幅広いですし・・・せっかくなので、今年10周年ということでもう1枚選んでいただけないでしょうか?エピソードなどもあれば是非。
90年代に放送していた、カヒミ・カリィさんの『ミュージックパイロット』という
ラジオ番組が大好きで、わざわざテープに録音して、
気に入った曲があればCD屋さんに買いにっておりました。その中で紹介されたこの曲
はとてもゆるやかな打ち込みの曲で癒されます。(ギター:ジョナ)
──最後にリスナーに向けて一言お願いします。
CDを皆さんに聴いていただくようになってから、早10年。
あっという間のような、
とはいえ思い返せば、沢山の出来事があり、
とても長い時間だったような気もします。
10年前の曲も、変わらないメンバーで、
いつも新鮮な気持ちで演奏できる、そんな幸せなバンドになれたこと。
そして、新しい曲を楽しみにしてくれる、
ファンの皆さんがいてくださること。
改めて、そのことに大きな感謝を感じています。
良い音楽を届けることで、お礼を返していけたらと思っています。
これからも、wafflesをどうぞ宜しく!(ヴォーカル:大野)
──10周年おめでとうございます。ありがとうございました。
<作品情報>
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10歩/waffles 2012年1月30日発売
01. SINK-AI-GYO 02. 蛍 03. MOON 04. Snow Iced Tea 05. ネコ毛 06. マイ・ドリーム・サイダー 07. 2012年のLove Song 08. 日傘 09. TEMPO(テンポ) 10. さよならサンキュー
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<ライヴ情報>
waffles presents "紅茶唄2012" 10th Anniversary FES!!
出 演:waffles ほか
日 時:2012年09月17日(月・祝) 開場:未定 開演:未定
会 場:東京・渋谷O-NEST
料 金:前売 未定/当日 未定
予 約:wafflesオフィシャルサイト
waffles presents "紅茶唄2012" 10th Anniversary Party Semi-FINAL in OSAKA!!
出 演:waffles
日 時:2012年10月13日(土) 開場:19:00 開演:19:30
会 場:大阪・雲州堂(大阪市北区)
料 金:前売 2,500円/当日 3,000円(+1Drink別途必要)
予 約:wafflesオフィシャルサイト
waffles presents "紅茶唄2012" 10th Anniversary Party FINAL in TOKYO!!!
出 演:waffles
日 時:2012年11月18日(日) 開場:未定 開演:未定
会 場:東京・渋谷O-WEST
料 金:前売 未定/当日 未定
予 約:チケット予約は8/1より開始。また、特別先行チケットも販売予定。詳細はHPで!
東京を中心に活動する男女混成ポップ・バンド。'02年にCDデビュー。2ndシングル「トウキョウ」は USENでヘヴィプレイされ、多くのファンと業界内での高評価を獲得。作詞家の松本隆氏からも評価を受け、氏主催のイベントにも出演。ミニ・アルバム 『one』には、同じく元はっぴいえんどの鈴木茂氏が参加。コンスタントに作品のリリースとライブイベントを続け、'09年「出れるの!?サマーソニック '09」でも多数の投票を獲得し最終選考まで勝ち残り、変わらぬ人気を見せる。今年1月にはCDデビュー10周年を記念したニューアルバム『10歩』をリリース。ヴォーカル大野の歌声は、「ダイハツ ミラ ココア」はじめ数多くのCMでもお馴染み。
2012年06月30日
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