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MEET MUSIC Vol.4 

 

 

 

 

selected by kawaie(humming parlour)

可愛いだけじゃないギターポップ


──オススメの名盤を3枚教えてください。

 

可愛い!

というイメージの強いギターポップですが、

心に響く、心を動かすギターポップ、というところを意識して選びました。

 

 

 


1枚目

イン・ハーモニー ルーシー・ヴァン・ペルト

1997/09/25 release

in Harmony 

Lucy Van Pelt

 

現advantage Lucyの、ファーストアルバム。

高校生の時、後ろの席の子が鼻歌でbambiを歌っていて、「誰の歌?」と聴いたのがきっかけでした。CDを再生した瞬間に風が吹いてきます。それも、いろんな季節の、いろんな温度の風が吹いてきます。

ふと息を抜いて一休みして、優しい風にあずけたくもなるし、とりゃ!と、早足で歩きたくもなります。

優しいけれど、生ぬるくない音と歌。

潔くて涼しい1枚。

私がギターポップを歌うきっかけになったアルバムです。

2枚目

くうきこうだん 空気公団

1999/11/12 release

 

くうきこうだん 

空気公団

 

ぽちっと再生した瞬間に流れてくるギターがもう…
気持ちがよすぎて胸がぎゅっとなります。

 

 

日常にどこまでも寄り添う言葉、だれでも聞いたことのある音、晴れでも雨でも昼でも夜でも夏でも冬でも、しっくりきます。

 

押しつけがましくないというか、曲が空気をたっぷり含んでいるというか…というのが「しっくり」の理由なんだと思います。

                  

そして、彼らの何気ない音楽は、例えば自分に何か失恋したとか、仕事がうまくいかないとか、恋人ができたとか、特別な何かがあったとき、特別な存在のことを考えているときに聴くと、まったく違った顔で耳の中に入ってきて、涙が出たりします。

 

なんじゃこりゃ!という1枚。

3枚目

Neat,or Cymbal! [Single]Cymbals

1998/05/25 release

 

NEAT, OR CYMBAL! 

Cymbals

 

Cymbalsのファーストアルバム。衝撃でした。
「いじわるな」音楽という形容詞に、土岐麻子さんの声に、全てが楽器となっている楽曲ひとつひとつに。
これは私が雑貨屋をやっていた時、毎日のようにBGMで流していたアルバムです。

 
店を開けて、プレイヤーの電源を入れて、曲が流れてくると一気にテンションがあがって、今日これから起こることを、ちゃっかり楽しんでやろう!という気持ちになれました。 

                  

お客様から「これ、誰の曲ですか?」と聴かれた数も、No.1。なんか、ちまちました気持ちとか、吹っ切れる1枚です。「自分もあいつもくそくらえ!」みたいな。

 

 

──名盤との出合いで印象的なエピソードがあれば。

 

「in harmony」に出会うまで、私はJUDY AND MARYに夢中でした。

高校の時にやっていたコピーバンドもジュディマリで・・・だけど、歌うときに、なんだか違和感を覚えていました。

 

ルーシーのライヴを観に行って、「なんだ、自然でいいんだ」と思ったわけです。

そっからはもう、トントントン、とどっぷりはまりました。

あの頃はもっとデモテープやら、ファンジン、イベントあれやこれやと、ざっくざっく新しい音楽が出てきて、追いつけない程だったな…。

 

あ、懐かしすぎて話がそれました。というギターポップとの出会いであります。

 

 

 

──リスナーに向けて一言お願いします。

…うーん。

 

ギターポップって、最近偏っている気がします。ギターポップに対するイメージが偏っている、というのでしょうか。プレイヤーがひとりひとり違って、リスナーがひとりひとり違って、感じることも生活も性格もみんな違うんだからみんな違う「ギターポップ」を感じるんだと思うのです。


それで今回のようなテーマになったのですが。

この企画をきっかけに、もっといろんな「ギターポップ」を楽しんでもらえたらなあと思います。

可愛いだけじゃないっすよっていう。


私にとってのハミパラ(私がやっているバンド)は、別に可愛くもないし、お昼寝やカフェオレや自転車が似合う音楽か?と言われればそうでもないですが、(そういうイメージを掲げる人が最近多い気がする。)私はカフェオレよりビールが好きだし、昼寝は好きだけどいつもそんな時間ないし、でも、ハミパラはギターポップと言われていますし、まあ、そうなのかなと思っています。

 

四季があって、喜怒哀楽があって、衣食住があって、毎日はデコボコしている、そのデコボコを音楽にこめたとき、結果として何故かハミパラの音楽になってしまう、というだけのことです。

だから「これはハミパラじゃないよね、とかこれはギターポップじゃないよね」っていうことはありえない。


人が音楽をやっていて、音楽は人から出てくるもの。全部ひっくるめてくれるギタポ、なんと懐の深いジャンル…。というのが私にとってのギターポップであり、私にとってのhumming parlour です。

 

ハミパラはネット配信限定で、近々「answer in the Halfway」というアルバムをリリース予定です。

1月リリースのはずが、遅れていますが…

 

その他の情報もブログに書いたり、つぶやいたりしていきますのでよかったらチェックしていてください。

 

 

 

──ありがとうございました。

 

 

 


kawaie.

(カワイ)

humming parlour kawaie

bluebadgeレーベルのコンピレーションアルバム「guitar pop crazy!」への楽曲参加と同時に2005年活動開始。kawaie(カワイ:vocal)と伊東達也(ギター)による2人ユニット。都内のカフェ、ライヴハウスを中心に、2人~バンド編成でのライヴ活動を行っている。コンピ「headstart for happiness」「boys(&girls) wonder」(T.K.O new music corporation)などにも参加。現在は、ライヴアルバム「answer in the Halfway」のリリース準備とファーストアルバムのレコーディング中。公式ホームページのブログ、ツイッター、mixiなどで活動情報を更新している。 

 

 

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2011年3月5日

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