SHE9700(PHILIPS メーカー製品ページ 参考価格:2500円~4000円程度) | |
|
PHILIPSと言うと日本では髭剃りのイメージが強いので「イヤホンはちょっと・・・」と敬遠したくなる人もいるかもしれません。でも実は、ヨーロッパではヘッドホンのシェアNo.1と言われていますし、SONYと共同でCDを開発したことからもわかるように昔からしっかりとした技術力を持っているメーカーです。 音は低音が豊かですが、カナル型としてはそれほど多いというほどではありません。低音以外の音も普通に聞こえてきますし、音色はかなり自然で安心して聞けます。 「太陽の休日」はベースが適度に柔らかくて心地よく、それだけで日向ぼっこをしているような気分になります。ギターも雰囲気を壊さない程度にリズムを刻んでくれて、これもまた心地いい! カナル型としては音漏れがやや大きめなので、電車等では音量に多少注意が必要です。 |
Westone3(Westone メーカー製品ページ 参考価格:43000円~54800円程度) | |
|
バランスド・アーマチュア型という方式のドライバー(駆動部)を3基積んでいて、しかもそれぞれのドライバーを低/中/高域に当てている数少ないイヤホンです。バランスド・アーマチュア型は細かい音までしっかりと鳴らしてくれるのが特徴です。 音は低音が豊かです。これくらい低音が多いと普通は低音以外の音が埋もれてしまうものなのですが、Westone3はそういうことがありません。かと言って変に分離しすぎるということもなく、適度に混ざり合って曲の一体感を保ちつつ一つ一つの音がきちんと聞き取れるような感じです。 「太陽の休日」を聞くと、SHE9700以上に「日向ぼっこをしているような気分」に浸れます。どの音にも変な芯が通っていないためでしょう。ミネコさんの声はサラサラと羽毛で撫でられるような耳触りのよさがあります。 カナル型はイヤーピースが耳に合わないと装着感や使い勝手が悪くなりますが、Westone3は多くのイヤーピースが付属しているので大抵の人はどれかがマッチすると思います。 |
MDR-XB700(SONY メーカー製品ページ 参考価格:7400円~11000円程度) | |
|
「一目見たら忘れられない」、そんな表現がピッタリのヘッドホンです。極厚の低反撥ウレタンクッションを使ったタイヤのような形状のイヤーパッドが特徴的です。価格の割に作りがしっかりしていて、「こういうところはさすがSONYだなぁ」と感心してしまいます。
続くベースはボウンボウンと存在をアピールする感じで、最初は「目立ちすぎじゃないか」と思ってしまいますが、慣れればとても心地よくベースの目の前で聞いているようなリアリティがあります。ミネコさんの声は意外と通りがよくて、ベースに負けるようなことはありません。 |
DT990PRO(beyerdynamic メーカー製品ページ 参考価格:18800円~30300円程度) | |
|
beyerdynamicは業務用機器の分野で長い歴史を持つドイツのメーカーです。同社の製品にはマイナーチェンジを繰り返しながら何十年もの間作り続けられている製品が多々有り、DT990PROもその一つです。 "PRO"と付いているとおりプロ用の製品ですが、音は音楽鑑賞用と言った方がしっくりきます。高音がとても刺激的なのでHR/HMを大音量で鳴らしたりすると痛くて聞けたものではないのですが、その反面柔らかくずっしりした低音が音楽を支えるようなところがあって、ジャズなんかを聞くと雰囲気たっぷりで楽しめます。 「Afterglow [mono mix]」を聞くと、とてもアコースティックでアナログレコードのような味わいがあります。ベースは豊かですが音が篭らないので圧迫感がなく、自然な響きが楽しめます。ミネコさんの声は少しハスキーな感じになって、新たな一面に気づかされる思いです。 イヤーパッドがすっぽりと耳を覆うサイズなので、長時間使用しても耳への負担はありません。ただし、コードがカールコードなので、慣れるまで多少使いづらいかもしれません。 |