──話は変わるのですが、先日のワンマン、会場の渋谷クラブクアトロは満員御礼で大変盛り上がりましたね。「ギミーシェルター」や「1/2」はもちろん、滅多にやらない「桜」など懐かしい曲から、最新の「フロントメモリーfeat.川本真琴」まで、オールドファンから最新のファンまで楽しめるように工夫されたセットリストが印象的でした。特に3曲目の「FRAGILE」で会場のファンが大いに湧きましたね。最初から最後まで全身でヴァイヴスを感じた力強いライヴでした。
川本 「今年(2014年)はソロ作品のリリースがなかったので、ワンマンライヴはやらないでおこうと一度決まったんです。ところがテレビの出演やソニーイヤーズ・リマスターのリリースがあったことから、ライヴ担当さんから“今年ライヴを見たいと思っている方がいると思うのでやりましょう!”とお話があり、決定しました。まず昔の曲でやりたい曲を選曲して、最近の作品(願いがかわるまでに、神聖かまってちゃんなど)を聞きたいという方もいると思ったので、近曲を一番盛り上がるところに入れていきました」
──冒頭の幽霊が出てきそうなSEにネコの仮面での登場は驚きましたけど(笑)。
川本 「出だしを、ホラーUKファンタジーにしたかったんです。仮面は未来的にしたくて、白いマスクに花びらをベタベタくっつけたんですよ。SEは土方巽さんです」
──余談ですけど、今回のワンマンは途中で「原始人」という名前にイベントサブタイトルが変わりましたよね?
川本 「なんか、難しい世の中じゃないですか? お隣さんに醤油借りるみたいなシンプルな社会である『原始人』に戻りたかったんだと思います。『復活バビロン王国』でしたっけ?、最初のタイトル。バビロンてのは、(ここでいう原始人とは対照的で)人が作り上げた国家、風習、価値とかそういった意味で。あまり考えがまとまらないうちにライヴを決めてしまっていて、しばらくして、ライヴでは頭より身体が重要って思ったからタイトルを変えました」
──アンコール、岡村ちゃんの「ぶーしゃかLOOP」のカヴァーでは、会場のファンをステージに上げて一緒に歌われていましたね。川本さんご自身が一番楽しそうでした。
川本 「ステージに上がってくれた方、ぶーしゃかをコール&レスポンスしてくれた方、もちろんしない方も含め楽しかったですね! 眼鏡は前日にヴィレッジバンガードでマネージャーと喧嘩しながら買ったんですよ(笑)。どれが”より岡村ちゃんの眼鏡か!”って。うちら(マネージャーと私)一生お馬鹿なんですかね(笑)」
──今年(2014年)はどんな一年でした?
川本 「春以降はずっと仕事が続きました。流れ流れていってる感じが…。考えうることは結構やったんじゃないかな? 自分より年下の人と絡むことが多かったです。だんだんなんか、かわいい~かわいい~とか思うようになってきて。2014年はプライベートを大切にしたいと思っていました。友達に会いたいなって。メールとかじゃなくて、毎日ある楽しいことや、ちょっとしたことを聞きたかったです。たくさん会えました!」
──来年(2015年)への抱負があればぜひ。
川本 「“自分にとって無理のない仕事をする” “結婚”です!」
──ありがとうございました。
川本真琴 with ゴロニャンず
ミュージック・ピンク
2014年12月15日リリース
disk union(各店舗・通販)
http://diskunion.net/jp/ct/detail/1006500947