最後に後編でも最近二人が気になったアルバムを3枚ずつご紹介させていただきます。
お茶でも飲みながら、ぜひチェックしてみてください。
ソウル/ディスコ風味に偏重しがちな印象のある最近の女性グループアイドル楽曲(AKB48「ハロウィン・ナイト」はこの流れにわかりやすく乗ったなあと)を愛好する人向けに選びました。
左は日本のジャスティン・ティンバーレイクとも言うべきダンスポップ。
真ん中の「日本化されたソウルミュージック感」は今のアイドル楽曲と地続きのもの。ジャズからソウルやファンクにはみ出していく。
右も今どきな感じ(不勉強で最近知りました。かっこいいです)。
揃いに揃って今年バンド結成20周年を迎えた3組。デビュー当時は渋谷系チルドレン、ネオアコ、スウェーディッシュ・ポップ、ギターポップなどのジャンルで語られていた三組の原点がここにある。当時ヴォーカルの三人が雑誌『Talking Rock!』上で一緒に対談したことを覚えている人はどれくらいるだろう?
2枚目以降各バンドの音楽性が変化していったこともあって別々の道を歩んでいたけれど、こうして一緒に20周年を迎えていることは、リスナーにとっても嬉しいことだろう。それ以上に20年残る会社が0.3%しかない、つまり長く続けるってのは大変なことなわけで、20年生き残ったのは何よりも彼らの努力の賜物だ。そんな彼らの瑞々しいファーストアルバム、この機会にもう一度耳を傾けてみると新しい発見があるかもしれない。
<バンドと戦略に関する参考記事>
■2015年春のメジャーデビューアーティスト特集 音楽ライター宇野維正×柴那典×森朋之 座談会 (1/3) - 音楽ナタリ
http://natalie.mu/music/pp/majordebut_2015
■Awesome City Clubが明かす、バンドの成り立ちと活動ビジョン「ドカンと売れたら一番おもしろい」- リアルサウンド
http://realsound.jp/2015/04/post-2940.html
<文中記載のバンド>
■tofubeats
■Shiggy Jr.
■Awesome City Club
http://www.awesomecityclub.com/
<文中記載の組織・団体>
■一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
■一般社団法人日本音楽制作者連盟(FMPJ)
■OTOTOYの学校
■牧村憲一「音学校」
■音楽メディア人養成学校「音小屋」
http://www.musica-net.jp/otokoya/
■一般社団法人ミュージック・クリエイターズ・エージェント「何でも相談室」(MCA)
■音楽専門学校ミューズ音楽院
レジー プロフィール
1981年生まれ、千葉県出身の会社員。一般企業に勤める傍ら、2012年7月に音楽ブログ「レジーのブログ」を開設。アーティスト/作品単体の批評にとどまらない「日本におけるポップミュージックの受容構造」を俯瞰した考察が音楽ファンのみならず音楽ライター・ミュージシャンの間で話題に。ブログ以外にも2013年春ごろから外部媒体での発信を開始。現在の主な執筆媒体は「MUSICA」「M-ON!MUSIC」「RealSound」など。
黒須 誠 プロフィール
京都府生まれ、東京都在住。これまで商品やサービスの企画開発から宣伝、音楽配信サイトの運営、オウンドメディアの企画編集など様々な仕事に携わる。2009年4月より音楽情報サイト「ポプシクリップ。」をプロボノ形式でスタート。これまでに国内外合わせて100人以上を取材。「アーティストの気持ちに寄り添った本音に迫る取材記事」がミュージシャンやファンの間で話題になる。昨年よりフリーのパブリシストとして複数バンドのPR活動もサポート中。
掲載日:2015年8月1日