──今の時代、ポジティヴにミュージシャンが音楽でご飯を食べていくためにやるべきことは何だと思いますか? また後輩のミュージシャン志望の方にアドバイスがあればぜひ。
石田 「真逆のことを言いますが、音楽で食って行こうと思うなって、僕は若いバンドに向けてよく言うんです。はっきりいって、音楽で食って行くには厳しい時代ですよ。誰もレコードを買わない時代に、レコードを売って食おうとするのは、神がかり的な何かがないと、難しいです。けど、食っていこうという前提をはずせば、音楽って純粋に楽しめるようになると思うんですよ。普通の兄ちゃん、姉ちゃんが音楽をやって楽しんでいる、それが格好いいと思うんですよね。自分でちゃんと仕事を持ってても、音楽を趣味としてやればいい、その方が人生は豊かになると思います。それでも、音楽で食っていきたい!と覚悟をもって臨むのであれば、大変ではあるけれども、別の方法論で生き残るしかないのではないかなと。レコード会社からたくさんお金をもらってCDを作って売る、というビジネスから脱却しないとならない。僕も、ギターを持って全国を回って……ということをここ数年やっていますが、ちゃんと収入になるんですね。音楽の需要自体はなくならないし、求めてくれるファンはいる。だからその現状を踏まえた上で、生活するための新しい方法を考えることが求められるのではと思います」
──テクノロジーの進化もあって、iTUNESやAmazonMP3などでの圧縮音源での音楽配信に加えて、高音質なハイレゾ音源による配信だったり、スポティファイに代表される定額制サービス、一方アナログレコードの再ブームも過熱するなど音楽を届ける手段が多様化、変化しています。今後も音楽活動を続けていく上でこれらの変化とは無縁ではいられないわけですが、石田さんはこれらに対して今後どのように向き合っていかれるおつもりでしょうか?
石田 「さっきと同様日々勉強しながら、時代の変化に対応していくのが大事じゃないかと思います。これまでもそうしてきましたし、これからもそうしていくだろうと。それだけですね」
──60年代70年代のブリティッシュ・ロックを継承しながらプライマル・スクリームなど同時代性も取り入れた音楽をスパイラル・ライフでスタートされてから、次のスクーデリア・エレクトロでは、ギター・ロックとエレクトロニカとの融合を目指した音楽に取り組まれるなど、ロックを基調としながらも貪欲に新しいことにチャレンジされてきました。次の20年ではどのような音楽をやりたいですか? また理想とされるミュージシャン・ライフみたいなものがあれば合わせて教えてください。
石田 「もう、年に何枚もレコードを作って出せるという年齢でもないのですが、ファンの方が望んでいるのであれば、その期待に応えていければとは思っています。去年のポール・マッカートニーの日本公演に強い衝撃を受けまして、やはり、求めているファンがいる以上は、その期待に応える責任や宿命があると痛感しました。20周年の今年は、地方ツアーや再結成なども含め様々な活動を行いましたが、引き続き皆さんの前で、音を発し続けていきたいです」
──最後になりますが今回のツアーのポイント、石田さんのツアーならではの楽しみや聴きどころなどあればぜひお願いします。
石田 「20周年の締めをかざる今回のツアーは、私の趣味と実益をかねたツアーでありまして、京都・岡山は7/13岡山国際サーキットにてレースに参戦する為の道中にてライヴを決行し、盛岡・秋田・仙台は7/19に秋田で行われるJ3リーグ ブラウブリッツ秋田 VS FC町田ゼルビア戦観戦に併せて北上し、梅田・近江八幡・名古屋・大阪のライヴはこの間に大阪~淡路島にて行われるプロデュース仕事の往路復路にて決行し、八月末から九月にはトラウト/サーモンフィッシングの聖地北海道に行く傍らライヴ開催と、暑い夏を全開に楽しむ仕様となっております。「Foot ball/Fishing/Motor race/Rock and roll」の頭文字をとって「FFMR Tour 2014」です。一度きりの人生ですし、夏ですから、めいっぱい楽しみましょう、精一杯生きましょう、というメッセージをこめております。私のライヴではお客さんとのコール&レスポンスも大事にしておりますし、ライヴは客席とステージが一体となって作られるものだと思っております。そんなわけですので、お近くの会場にて一緒に楽しんでいただければ幸いです」
──ありがとうございました。
■6月28日(土) 東京/下北沢風知空知
http://fu-chi-ku-chi.jp/
open:16:00 start:17:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://solecafe.jp/inquiry/
【予約・問】風知空知 03-5433-2191(17時~26時)
■7月11日(金) 京都/SOLE CAFE
http://solecafe.jp
open:18:30 start:19:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://solecafe.jp/inquiry/
【問】SOLE CAFE 075-493-7011
■7月12日(土) 岡山/Desperado Bar side
http://www.desperado-okayama.com/live.html
open:18:30 start:19:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://www.desperado-okayama.com/mailform.html
予約コード[140712IS]
■7月18日(金) 盛岡/GLOBE
http://sync1.seesaa.net
w/ PLASTIC GIRL IN CLOSET
open:19:00 start:19:30
前売/2500円 当日/3000円(共に+1drink)
【予約】http://ishidashokichi.com/ticket/
【問】BAR&LIVE GLOBE 019-622-0250
■7月19日(土) 秋田/山王ろっくす
(秋田県秋田市山王1-5-16)
open:18:00 start:18:30
前売/3000円 当日/3500円(共に+1drink)
【予約】http://ishidashokichi.com/ticket/
【問】山王ろっくす 0188-65-3003
■7月20日(日) 仙台/LIVE HOUSE BAR TAKE
http://bartake.net
open:17:30 start:18:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://ishidashokichi.com/ticket/
【問】BAR TAKE 022-221-5411
■8月2日(土) 梅田/ムジカジャポニカ
http://musicaja.info
open:18:00 start:19:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://musicaja.info/schedule/_ffmr_summer_tour_2014.html
【問】ムジカジャポニカ 06-6363-0848
■8月3日(日) 近江八幡/酒游舘
(滋賀県近江八幡市仲屋町中6)
http://www.shuyukan.com/
open:17:30 start:18:00
前売/3000円 当日/3500円(ドリンク付/地酒のみお代わり自由)
【予約・問】
電話/酒游舘:0748-32-2054(10:00~17:00)
メール/酒游舘:
sakedelic@shuyukan.com
※本文に●公演日、●お名前、●枚数、●電話番号を明記の上、お申し込み下さい。
■8月9日(土) 名古屋/夜空に星のあるように
http://www006.upp.so-net.ne.jp/yozoranihoshi/top/index.html
open:18:30 start:19:30
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】
※ http://ishidashokichi.com/ticket/
※ 夜空に星のあるように yozora@fa3.so-net.ne.jp
チケットご予約は件名を「8月9日のチケット予約」、本文に日付、出演者名、お名前、人数を明記し、上記アドレスにお送り下さい。
【問】夜空に星のあるように 052-654-5595
■8月10日(日) 静岡/Living Room
http://www.living-room.jp
open:17:00 start:18:00
前売/3500円 当日/4000円(共に+1drink)
【予約】http://www.living-room.jp/contact/
【問】Living Room 054-260-7605
■8月30日(土) 札幌/ムジカホールカフェ
http://www.musica-hall-cafe.com
open:18:30 start:19:00
3500円(1D別)
【予約】
※ http://ishidashokichi.com/ticket/
※ http://www.musica-hall-cafe.com
【問】ムジカホールカフェ 011-261-1787
■8月31日(日) 帯広/Live & Pub Chabo
http://livepubchabo.jimdo.com
open:19:00 start:19:30
前売/3000円 当日/3500円(共に+1drink)
【予約・問】Live & Pub Chabo 0155-22-6187
■9月3日(水) 根室/どりあん
open:18:00 start:19:00
前売/3000円 当日/3500円(共に+1drink)
【チケット取り扱い】(株)すずき/どりあん/ ヤング自転車店
【メール予約】http://ishidashokichi.com/ticket/
【問】(株)すずき:根室市大正町1-32-3 TEL0153-23-4567
■"FFMR Summer TOUR 2014" FINAL
9月6日(土) 東京/新代田FEVER
http://www.fever-popo.com
open:17:00 start:18:00
料金/4000円(税込/スタンディング/ドリンク別)
【チケット発売日】2014年7月6日(日)
【プレイガイド】
ローソンチケット(Lコード:73274)
イープラス(http://eplus.jp/)
FEVER店頭(8月6日(水)より販売)
FEVERメール予約(8月6日(水)より受付)
石田ショーキチ プロフィール
1968年生まれ シンガーソングライター、ギタリスト、サウンドプロデューサー、レコーディングエンジニア。日本工学院専門学校レコーディングクリエーター科講師。
1993年Spiral Lifeでポリスターよりデビュー、三枚のアルバム発表後横浜アリーナで解散。97年にはScudelia Electroを率いてボリスター、ワーナー他より8枚のアルバムを発表。2004年にはL⇔Rの黒沢健一やスピッツの田村明浩らとMOTOR WORKSを結成、ドリーミュージックからリリース。2007年にはキングレコードよりソロアルバムリリース。
あの伊藤銀次を以ってして「グランジ界のナイアガラ」と呼ばせる、オルタナティヴ/エレクトロニックサウンドと'60s~'70sブリティッシュポップを規範にした徹底的な美メロ主義に加え、20世紀の全てのダンスミュージックの要素を内包する「ロックンロール・ハイエナジー・サウンド」は高い評価と支持を受け続けている。プロデューサーとしての作品数も100枚以上に及び、代表作にスピッツやCOCCOも名を連ね、自らエンジニアまで手を広げるマルチアーティストだが、プロデュース作品にいわゆる「自分印」を付けることを嫌いそのアーティストらしさを全面に出す方針を徹底しているアーティスト博愛主義者。
趣味は魚釣り、キャンプ、ヨットなどのアウトドア遊びに加え、機械の修理・改造、特にクラッシックポルシェのレースカーを自分達で製作してレースに参戦するなどの徹底的な凝り性、2012年末よりネコパブリッシング社刊行誌「Tipo」にて、自宅の庭先に8年放置して腐らせた71年式ポルシェ911を青空レストアで蘇らせるという記事を連載中。60~70年代のヴィンテージ釣具への造詣も深く、かつてフジテレビ笑っていいとも!に出演した際には所有のヴィンテージリールを並べ一方的に釣具への熱意を語り、タモリ氏を唖然とさせた経歴を持つ。
牡羊座、A型、近眼。家族は妻と三人の子供と老猫。2013年より東京都町田市にオフィスを構え地域貢献に燃える。FC町田ゼルビアサポーターでもある。
関連リンク
2014年6月28日掲載