──モミさんから見てそんな行さんはどう思いますか?
モミ 「意外にも年の差を感じたことがないんですよ。普段話をしていても、考え方が若いから、同じ話題で話せるのが凄いと思いますね。本当は大先輩なんですけど、友人という感覚が強いです」
行 「感覚が近いというのは確かにあって、僕もモミちゃんに対しては年の差を感じないんですよ。お前が言うなって感じでしょうけど(笑)。明らかに自分の同級生とは違うわけなんですけどね。あとモミちゃんは音楽に対してすごく真面目なんです。最初は少しフワフワしていたイメージがあったんですけどね。このアルバムのレコーディングで[夜を泳ぐ]という曲があって、この曲は歌だけ再度録り直したんですけど、彼女一発OKだったんですよね。手直しもなかったので、すごく伸びてきているなあと思っています。地味に上手いんだよね(笑)」
──モミさんにとっても2枚目のアルバムなんですよね? 1枚目と比べていかがですか?
モミ 「全く違いますね。前のPawPawのときはキーボード兼ヴォーカルで、ヴォーカル一本なのはこのバンドが初めてなんですよ。PawPaw のときは、ふんわり柔らかく歌うのがメインだったし、もっと素朴な感じで歌っていたんですけど、ルルルルズでは[All Things Must Pass]のように力を入れずに歌う曲もあれば、力強く歌う[夜を泳ぐ]もあったり、幅が広がっていると思います。自分では歌が上手だとは思ってはいないんですけど、意外にも最近歌を誉められることが増えてきていて、すごく不思議なんです。歌を聴いてはいただきたいんですけど、歌唱力というよりも曲全部を聴いて欲しいと思っているので」
──今後のバンドの目標は?
行 「代官山UNITや恵比寿LIQUID ROOMではいつかやりたいですね。ドメジャーな感じはないんだけど、もうちょっと聴いてはもらえるんじゃないかと思っています」
──最後にリスナーの方へメッセージをお願いします。
行 「1曲目の[All Things Must Pass]のミュージック・ビデオをご覧になってくださったリスナーの方は結構いると思うんですけど、アルバムには同等のいい曲がたくさん入っているので、YouTubeでルルルルズを知った方はそれだけで知った気にならないで(笑)、ぜひアルバムも聴いてもらえたらと思います」
モミ 「これからもルルルルズは、ルルルルズのまま進化し続けると思うんです。勢いが落ちることもなく次々とパワーアップしていくので、これからも楽しみにしていてください。 あとライヴをもっと見に来てもらえたら。以前CDを聴いてライヴに来たお客さんが『CDは静かめな感じだったけど、ライヴはすごく力強くてびっくりした』と感想をくれたんです。ライヴはまた作品とは別物なので、一度見に来てほしいですね」
──ありがとうございました。
<プロフィール>
2013年結成、リリースからわずか1年で解散した幻のグループ、ユメオチのソングライター行 達也(Guitar,Keyboard)とモミ(Vocal)、高木美沙子(Bass)、許斐美希(Violin)、奥野大樹(Piano) からなる都内を中心に活動する、5人組のシティ・ポップグループ。ユメオチでも多大な評価を受けたセンチメンタルかつどこか郷愁性を感じるメロディと、モミの透明感あふれるヴォーカルを生かし、時代にとらわれない唯一無二のポップ・ミュージックを展開。2014年4月に7曲入りのファースト・ミニアルバム『色即是空』 をリリース。
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掲載日:2014年8月16日